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ルノー コレオス

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レポート REPORT

RENAULT KOLEOS Driving Impression 「もっと 遠くへ」と心の中でつぶやいた

1月某日、東京や横浜などの都心部を初雪が襲った。きっと乗用車オーナーの多くは、恨めしく空を見上げたことだろう。でも、僕は違った。ガレージに収まっているのは、新型ルノー コレオス。見かけはシックだが、なかなかタフな性能を持ったフレンチクロスオーバーである。こいつなら悪天候でも安心。旅の相棒が、ルノー コレオスで良かった。

4WDの必要性を感じた瞬間

ワイパーで雪をかき分けながら、遠い目的地までの道程を走る。路面は刻々と滑りやすい状況になっていくが、ルノー コレオスの走りはいつもと変わらない。車内も快適そのもの。ほどよく効いた空調、静かな車内で流れる音楽…。窓の外の荒れた世界が、まるで嘘のようだ。

こんな時こそ、4WDの恩恵を強く感じる。ましてやルノー コレオスには、ルノーとパートナーシップを組む日産が誇る高性能4WDシステム“オールモード4×4-iシステム”が搭載されている。このシステムは2WD、AUTO、4WD LOCKという3つのモードを持ち、こんな日はAUTOにしておけばOK。各種センサーがあらゆる状況を読み取り、グリップレベルの変化に応じて、最適な駆動トルクを前後のタイヤに配分してくれる。ドライバーに特別な操作は不要。4WDの性能は、悪路でだけ発揮されるわけではない。アスファルトが敷かれた路面だって、必要とする時がある。

安心感を生んでいる要因としては、視界の広さも挙げられる。いわゆるSUVなのでアイポイントが高いのは当然として、とにかく見晴らしが良い。こんな悪天候時に、遠くまで見渡せるのは大きなメリットだ。上下方向の前方視界角は36.3°。広い範囲を目視できるのは安全につながるばかりか、精神的な疲労も軽減してくれるのだ。

  • フロントデザイン

    今年1月に仕様変更が施され、フロントデザインが一新された。より洗練されたマスクになり、リアデザインとのマッチングが高まった。

  • 見晴らしの良さ

    見晴らしの良さは天下一品。遠くまで見渡せるので、ドライブ中のストレスがかなり軽減される。
    ※2DIN HDDナビゲーションはオプション装備。

  • オールモード4×4-iシステムの操作スイッチ

    セレクトレバーの奥に見えるのが、オールモード4×4-iシステムの操作スイッチ。きめ細かな制御が魅力のCVTは、任意に6速マニュアルモードにセレクト可能。カップホルダー横は電動パーキングブレーキのスイッチで、アクセルを踏めば自動的に解除される。

合わせ技の妙、それがコレオスの美点

合わせ技の妙、それがコレオスの美点

ドライブ日和とは言い難い天候だが、まったく億劫な気分にならない。むしろ、走るのが楽しい。これはナゼだろう…。ほどよい太さのステアリングを握りながら考えてみると、それはストレスと無縁の世界が車内に広がっているからだと分かった。 まず、モダンなインストルメントパネル、奥行きのあるダッシュボードが良い。どことなくクルーザーのような雰囲気を醸し出しており、非日常、言い変えれば旅を想起させてくれる。内装材の質感も高く、安っぽさや子ども騙しのギミックは微塵もない。

最高出力126kW(170ps)、最大トルク226N・m(23.1kgm)を発揮する2.5リッターのエンジンは、余裕そのもの。ドライバーの運転操作に応じて変速タイミングを最適化するCVTとの組み合わせも絶妙で、通常のフィーリングは至ってシルキー。スルスル~と加速していく。「前のクルマを追い越したい」「ワインディングロードをキビキビと走りたい」といったMore Powerな状況では、セレクトレバーを運転席側に倒し、CVTをマニュアルモードにしてやれば良い。まるで性格がジキルとハイドのように豹変し、一気にアグレッシブな面を見せる。

乗り心地も上質で、不快なハーシュネスは皆無。路面の継ぎ目を越えたときも、優しく乗員を包み込んでくれる。各種レバーやスイッチ類のタッチ感も良好で、軽い操作でスッと反応してくれる。そう言えば今回の仕様変更で、ウインカーにワンタッチ機能が追加された。これはレバーに軽く触れると、カチカチカチと3回ウインカーが点滅するというもの。高速道路での車線変更時に、かなり重宝した。

この他、オーディオはUSBデバイスに対応しているため、お気に入りの音楽を気軽に車内で楽しめるし、小物の収納スペースも多数用意されている。各2つのカップホルダーとドリンクホルダーを有し、グローブボックスは保冷機能付だ。また、車庫入れの際などはバックソナーが障害物との間隔を知らせてくれるので、うっかり擦る心配もない。とにもかくにも、ドライバーの負担を軽減する装備が満載なのである。ちょっと褒め過ぎのような気もするが、ルノー コレオスは一点豪華主義ではなく、絶妙な合わせ技によって成り立っているのは事実だ。

  • フロントデザイン

    ダッシュボードカラーがブラウンになり、よりモダンなイメージが強くなった。エアコン吹き出し口のフィニッシャーも、光沢アルミ調に変更されている。
    ※2DIN HDDナビゲーションはオプション装備。

  • 日産のQR25DEをベースにした2TRと呼ばれる2.5リッターガソリン

    エンジンは日産のQR25DEをベースにした2TRと呼ばれる2.5リッターガソリンを搭載。無鉛レギュラー仕様なので環境だけではなく、お財布にも優しいのが嬉しい。

  • 新しいメーターパネル

    刻みが細かくなった新しいメーターパネルを採用。始動時には針がMAXまで振り切るという演出も追加された。

  • USBとAUXの接続ポート

    センターコンソールボックスの中には12V電源ソケットに加え、USBとAUXの接続ポートも設けられている。これならUSBデバイス・オーナーも納得。

たとえるならサラダ・ニソワーズ

たとえるならサラダ・ニソワーズ

ルノー コレオスの母国、フランスでは、長期にわたるバカンスの取得が法律で認められている。このバカンス、日本人が想像しがちな物見遊山的なものではなく、一箇所に長期滞在するのが特長。必要なモノをクルマに満載し、家族や恋人と、例えばパリからニースやアルプスなどの避暑地に出かけていく。そんなバカンスが当たり前の国でルノー コレオスは生まれたのだから、「長距離移動が苦にならない」「走る道を選ばない」という性能が与えられたのも合点がいく。思わず、“バカンス・クルーザー”と命名したくなった。

輸入車のSUVと言えばマッチョなアメリカ勢か、スポーツ性を兼ね備えたドイツ勢、貴族的なイギリス勢が大半だ。ハンバーガーは大好きだし、ソーセージもよく食べる。フィッシュ&チップスも悪くない。でも、時には洒落たフレンチが食べたくなるのでは?

フレンチと言っても、ゴージャスなフルコースではない。素材の鮮度が良く、さまざまな素材が入っているサラダ・ニソワーズのようなもの。絶妙の組み合わせで、口の中に地中海の日差しが広がる幸せ。ルノー コレオスをたとえると、そんなフレンチになる。

走る場所、行き先を選ばず、目的地に行くまでの移動も楽しいフレンチクロスオーバー“ルノー コレオス”。調和のとれた味を、ぜひ皆さまにも感じて欲しい。

  • フロントシート/リアシート

    フロントシートのサイズはたっぷりとしており、リラックスした雰囲気でドライブを楽しめる。リアにはセンターアームレストやウインドウサンシェード、テーブルなども装備され、満足度が高い。リクライニング機能が付いているのも二重丸。

  • チャイルドミラー

    リアシートに座る子どもの様子を確認できる、チャイルドミラーを装備。こんな気配りが、ママさんには嬉しかったりする。

  • テールゲートは上下二分割式

    テールゲートは上下二分割式で、狭い駐車スペースでの荷物の出し入れも容易。下部ゲートの耐荷重は200kgもあるので、ドライブの休憩時にベンチとしても利用できる。リアシートは60:40の分割可倒式。ワンタッチで収納可能で、あっという間に広大な荷室スペースを作り出せる。

プロフィール
小笠原 拓(Taku Ogasawara)
1987年、四輪駆動車専門誌「4×4MAGAZINE」を発行する株式会社フォーバイフォーマガジン社に入社後、同誌編集部に所属。1999年~2004年まで同誌の編集長として世界各国で取材活動を行う。2006年に独立後は自動車関係の他、幅広い分野で活動中。
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