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ルノー岡崎

2009.07.21

フレンチマスター外山店長のトゥインゴ試乗記

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今日はNEWトゥインゴのクィックシフト5&GTの試乗車が揃ったので、両者をルノー岡崎の試乗コースで乗り比べてみました。 今回はあえて正規ディーラーのスタッフという立場から離れて、辛口に(某自動車評論家風に)インプレッションしてみます!

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フレンチマスター外山・・・
ルノー岡崎・店長。長年メカニックとして当社で活躍してきたが、昨年から営業へ転向。
社内では少々口は悪いが、多くの後輩から慕われる人情家である。
本社でのメカニック時代に足回りやエンジンチューンのスペシャリストとして実績を重ね、
その経験からくるチューニングのセットアップ能力には定評がある。
国内A級ライセンス保持。
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まずは、クィックシフト5。これは最近のイタ・フラ・コンパクトカーによく採用される、5速MTをマシンがシフトするタイプのオートマである。 シトロエン・プジョー・アルファ・フィアットも同タイプを採用しているが、クリープするのはルノーだけ。それもあって、「ブレーキを踏んでエンジン始動→ブレーキを離してクリープ→アクセル踏んで加速」と、他社とは違い普通のトルクコンバータータイプのように実にスムーズである。
試乗コースは起伏に富んだワインディングなのだが、クィックシフト5は驚くほどマメにシフトアップ・ダウンを繰り返している。加速時は常に美味しい回転域へ、クルージング時は早めに高いギヤへシフトアップ。また、減速時は効果的にエンブレが利くよう、積極的にシフトダウンしてくる。シフトタイミングは走行シチュエーションによって常に学習機能付きのプログラムがコントロールし、シフト時のアクセル・クラッチコントロールも絶妙で、人間では不可能と思える程シフトショックは少ない。

そして、クラッチ式なのでパワーロスも無く走りはダイレクト。1.2リッターではあるが、1トンを切る軽量ボディとよく回る16Vエンジン、そして5速ギアの恩恵で、1.6リッタークラスのホットハッチ並みの走りを味わえた。
ちなみにルノー岡崎のクイックシフト5試乗車の燃費は16km/リッター。このコースでこの数値なら、通常の街乗りなら更に伸びると思われる。これなら、「マニュアル車より燃費の良いオートマ」という話にも頷ける。NEWトゥインゴの新しいクィックシフト5は、走る楽しさと経済性をかなり高い次元で両立したと言えるだろう。

2001年、クィックシフト5トランスミッションは先代トゥインゴで初めて採用された。正直、当時のモデルはクラッチ操作時に加速の大きな息継ぎがあった。特に加速落ちする1速→2速のシフト時、私は50ccのスクーターに抜かれたことがある程である。あれから7年…度重なるバージョンアップにより、クィックシフト5は劇的な進化を遂げた。初代にお乗りのトゥインゴ・オーナー様には特に試乗して戴きたいものである。

そして、ターボエンジンで100psを発揮する「GT」に乗り換える。まず感じたのはGTにはシートリフターが付いているので、ドライビングポジションの調整がよりし易いと言うことだ。特に私はローポジションを好むので、こちらの方がロングドライブも楽そうである。装備としては前車と比べ15インチのアルミホィール、オートエアコン、電動グラスルーフ、リアスポイラー、クルーズコントロール、ESPなどがGTには標準装備される。個人的にはシルバーにペイントされたドアミラーやリヤスポイラー、フォグランプ・トリムのGTマークなども粋で良いと思う。

同じワインディングを流してみる。14→15インチで扁平タイヤになっているのでアタリの硬さは感じるが、基本的に両車のサスペンションは大きな変更がされてないように感じた。データを見ると両車の車高にも変更はない。つまり、逆にそれだけクィックシフト5はベースグレードにも関わらず硬めのセッテイングであると言えるだろう。NEWトゥインゴはクリオⅡ(先代のルーテシア)のフロアパネルを改良して採用しているそうだが、先代ルーテシアRXEのような懐の深いアシではなく、どちらかというと先代の16Vに近いセッティングである。

ターボチャージャーで武装しているとはいえ、低速トルクとレスポンス重視のタービンサイズである為にターボ感は驚くほど皆無である。その分、1.2リッターとは思えない胸のすく長い加速とトルク感が味わえ、「高回転で元気の良い1.6リッター自然吸気DOHCエンジン」のようなフィーリングである(実際はSOHC16Vターボ)。これに試乗した30代以上の方は、懐かしい名機「4A-G」を思い出すかもしれない。
また、個人的に好印象なのがクラシカルなタッチのシフトフィールだ。このミッションは、「入るべき位置に、入るべきタイミングに」シフトしないと上手くキマらない。シフトストロークも長く、全てのシフトゲートがタイトだ。今どきのMT車は乗りやすさ重視で妙に遊びが多く、カチャカチャとどのギアでも軽く入ってしまう(特に国産車)。商用車ならそれも良いと思うが、スポーツモデルならこのぐらいの「渋さ」があった方が良いと思う。敢えてマニュアル車を選んで買うのだから。

今回、2台のトゥインゴを乗り終わった後に一番強く思ったのは、やはりコンパクトカーにとって「軽さ」というのは大きな武器なのだという事である。
ライトウェイトならその馬力を有効に使いきれるし、コーナリングやブレーキングにもキレが出る。もちろん燃費も良いし、税金の類もリーズナブルである。またNEWトゥインゴは軽量なコンパクトカーであるのに、スライド&フォールディングするリヤシートを活用すれば、後席で足が組める居住空間と、ステーションワゴン並みのラゲッジルームを使い分ける事が出来る。もちろん安全性にも抜かりはなく、6エアバックを標準装備したNEWトゥインゴはユーロN-CAPで4ツ星を獲得。これは現行のBMW5シリーズと同ランクと言えば、ちょっとビックリされるのではないか。

環境問題や原油高など、これからの時代に「大きなクルマはもう要らない」と訴えるかけてくるようなルノーのNEWトゥインゴ。
このクルマを試乗した方は、きっとコンパクトカーのイメージを大きく変える事になるであろう。


・・・ 以上、2台を乗り比べてインプレッションしてみました。いかがでしたか?
評論家口調で少々エラそうに綴ってしまいまいました。読み苦しい点などお詫び申し上げます。最後までお読み頂きありがとう御座いました。

好評でしたら、第3弾もあるかも!

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