2017.09.27

イタリアGPリポート 【F1 2017】


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  • 「私たちはエンジンとシャシーの両面で信頼性の向上に取り組んでいくつもりです。今後のレースで、私たちの強みがさらに発揮されることを期待しています」 


    ルノー・スポールF1チームは本日開催されたイタリアGPにおいて、ニコ・ヒュルケンベルグが13位でフィニッシュ、ジョリオン・パーマーは29周でリタイアするという苦しい戦いを強いられました。ニコは早めのピットストップで反撃に打って出ようとしましたが、モンツァ特有の高速バトルが演じられるなか、この戦略は期待どおりの効果を発揮しませんでした。ジョリオンは、チームメイトとは反対のタイヤ戦略を選択し、ピットストップまでに順位を上げましたが、5秒間のピットストップ・ペナルティを科せられて後退。その後、トランスミッションに安全上の懸念が浮上したため、大事をとってレースをリタイアしました。昨日の予選は雨の影響を強く受けましたが、本日の決勝はドライで晴天に恵まれました。


  • ●ニコは新品のピレリ・スーパーソフトタイヤ(5段階ある柔らかさのうち2番目に柔らかいタイヤ)を装着し、14番グリッドからスタート。9周目に新品のソフトタイヤ(同3番目に柔らかいタイヤ)に履き替えました。

    ●17番グリッドのジョリオンはスタート時に新品のソフトタイヤを装着。25周目にピットインしてスーパーソフトタイヤに履き替えました。その後、フェルナンド・アロンソ(マクラーレンチーム)をオーバーテイクする際にコースを外れてアドバンテージを得たと判断され、5秒間のペナルティ・ストップを科せられます。29周目にトランスミッションの不具合が発生、安全上の理由からリタイアしました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-04 スタート:14番グリッド、決勝:13位)
    「今日のレースは思うようにいかず、残念ながらポイントを獲得できませんでした。予想されていたこととはいえ、トップスピードが伸び悩んだため、前を走るマシンにチャレンジできませんでした。くわえてセットアップのバランスもよくなく、全般的に苦しい戦いとなりました。とはいえ、今日のパフォーマンスについて必要以上に気にすることはないと思います。いまはシンガポールのことを考え、次のグランプリに意識を集中させるつもりです」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-03 スタート:17番グリッド、決勝:リタイア)
    「僕たちの戦略は期待が持てるもので、ワクワクしながら順位を上げていきました。僕たちにとって最高のレースだったわけではありませんが、まずまずの結果を残すポテンシャルはあったと思います。悲しいことに、トランスミッションのパーツに不具合が起こり、早めにレースを終えることになりました。スーパーソフトタイヤはレース終盤に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思うので、この結果は残念です」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
     「イタリアGPが厳しい戦いになることは予想していました。ニコがポイントを獲得できるように、私たちはできることすべてを実践しました。けれども、今日の私たちのペースでは、これは不可能なことでした。週末を通じてマシンを良好なバランスに仕上げることもできませんでした。さらに不運なことに、ジョリオンのマシンにはトランスミッションに問題が起こりました。そのままレースを続ければ突然、破損する恐れもあったので、彼のレースを中断する決断を下しました。ニコとは対照的にジョリオンのペースは好調で、マシンにも好感触を掴んでいたようですが、あのポジションからポイントを獲得するのは難しかったと思います」
    「そうしたなか、ポジティブに受け止められることがふたつありました。ひとつは、コンストラクターズ・チャンピオンシップ争いを演じる身近なライバルのなかでポイントを獲得したのがウィリアムズ(チーム)だけだったこと。また、ダニエル・リカルド(レッドブルチーム)が目の覚めるような走りで追い上げ、4位でフィニッシュしたことは間違いなく今日のハイライトでした。F1がV6ターボのハイブリッド時代を迎えて以来、ルノーがモンツァ(サーキット)で挙げた成績としては今回の4位がこれまでの最高位にあたります。モンツァは重要な評価基準で、ここまで年々進化を遂げてきたといえるでしょう。ダニエルがもっと前のポジションからスタートしていれば、さらにいい成績が望めたはずです。これはかつてなかったことで、私たちはエンジンとシャシーの両面で信頼性の向上に取り組んでいくつもりです。今後のレースで、私たちの強みがさらに発揮されることを期待しています」

 

 

 

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