2017.08.19

オーストリアGPリポート 【F1 2017】


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  • 「かなり大変な1日でした。今日、何が起きたかを振り返るとともに、次のシルバーストンに集中したいと思います」 


    オーストリアGPにおいて、ルノー・スポールF1チームのジョリオン・パーマーはポイント圏内にあと0.5秒届かない11位でフィニッシュしました。ジョリオンが11位でレースを終えるのは今季3度目です。一方、ニコ・ヒュルケンベルグは思うようなスタートが切れず、この影響もあって13位完走となりました。ジョリオンは、レースの大半をランス・ストール(ウィリアムズチーム)の追撃に費やしましたが、最後まで攻略の道筋を見つけ出すことができず、結果的にストールが10位でフィニッシュ。11番グリッドからレースに挑んだニコは、スタート時にアンチストール・システム(エンストを回避するシステム)が介入したため、ここで大きく順位を落としました。オーストリアGPを戦い終えたチームは、続いてシルバーストンで開催されるイギリスGPに挑むことになります。


  • ●新品のスーパーソフトタイヤ(5段階ある柔らかさの内2番目に柔らかいタイヤ)を履き、11番グリッドからスタートしたニコは、14周目にやはり新品のソフトタイヤ(同3番目に柔らかいタイヤ)に交換しました。

    ●16番グリッドからレースに臨んだジョリオンは新品のソフトタイヤを装着。34周目にピットインすると、新しいウルトラソフトタイヤ(同もっとも柔らかいタイヤ)に履き替えてゴールを目指しました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-04 スタート:11番グリッド、決勝:13位)
    「僕にとっては難しいレースとなりました。スタートはひどいものでした。このコースはグリッドのグリップが驚くほど高いため、エンジンがストールするのを防ぐアンチストール・システムを作動させましたが、僕にとってはこれが『終わりの始まり』となりました。最終コーナーまでにほとんど最下位まで順位を落としたので、その後は難しい展開となるのが明らかな状況でした。僕たちはスーパーソフトタイヤのオーバーヒートに悩まされただけでなく、バランスやグリップにも苦しみます。そこで早めのピットストップを行い、ソフトタイヤに履き替えましたが、ここで先頭集団に追いつかれて2度も青旗を提示され、大きくタイムをロスしました。かなり大変な1日でした。今日、何が起きたかを振り返るとともに、次のシルバーストンに集中したいと思います」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-03 スタート:16番グリッド、決勝:11位)
    「16番グリッドからスタートして11位でフィニッシュしました。これは今季3度目の11位で、またしても惜しいところでポイント獲得を逃しました! 40ラップ以上にわたってランス・ストールが僕の目の前に立ちはだかり、しかも彼を追い抜けなかったのですから、とてもイライラしました。僕自身は予選でよりいい成績を残せるように努力するつもりですが、週末全般を通していえば、ペースは上がったように思えるので、これは前向きに受け止めたいと思います。次のイギリスGPは僕のホームレースで、たくさんの高速コーナーがレイアウトされたシルバーストンは素晴らしいサーキットです。このコースを走るのが大好きなので、今度こそポイント獲得を果たしたいと思います」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「先日のバクーに続き、2戦連続でポイント獲得を逃しました。全体的にはいいレースでしたが、16番グリッドからスタートしたジョリオンは入賞に手が届きませんでした。やはり、日曜日にいい成績を残すには、予選結果を向上させなければいけないようです。ニコのレースはとても難しいものとなりました。彼のスタートは目を覆いたくなるほどで、これについては調査する必要があります。また、レース中のペースが予想外のものだった理由についても理解しなければいけません。ポジティブな要素としては、私たちのエンジン開発が正しい方向で進んでおり、レース中の力強い走りで表彰台を獲得したことが挙げられます。私たちは新たな段階を迎え、シルバーストンでいち早くその成果を手に入れられるものと期待しています。イギリスGP以降、私たちはシャシー開発を継続的に行う計画を立てています。自分たちの目標を成し遂げるため、今後も懸命の努力を続けていきます」

 

 

 

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