Renault and Car Safety
安全への取り組み
SAFETY TIMELINE
ルノーの安全の歴史をご紹介します。
1898
安全への大きな一歩
ルイ・ルノーが、当時主流のチェーンやベルトより信頼性が高く、安全なギアトレーン構造の変速機を搭載した車「Voiturette(ヴォワチュレット)」を製造しました。
1909
圧縮空気スターターの開発
エンジン始動に、従来のクランクに替え圧縮空気式を採用。それまでのクランク型スターターは危険で、始動時に怪我をすることが多くありました。
1922
前輪ブレーキの開発
6気筒エンジンのルノー「18CV」と「40CV」に前輪ブレーキを搭載。「40CV」にはさらに、ルイ・ルノーが特許を取得したメカニカル・サーボブレーキを装備、より強いブレーキ動作を実現しました。
1937
前輪独立懸架装置(フロントサスペンション)の開発
ルノー初のフロントサスペンション搭載「Juvaquatre(ジュヴァキャトル)」を発表。優れたロードホールディングを実現したほか、全鋼性モノコック構造で安全性も高めました。
1951
ラルディ・テストセンターがオープン
世に送り出す前のルノー全車種をテストするためのセンターをパリ近郊のラルディに設立。最初の耐衝撃試験がここで実施されました。
1954
事故に関する研究ラボの設立
車両設計に携わるチームがより安全な車作りを実現するため、医師による生理学とバイオメカニクス研究のラボを設立。この後、車両設計や安全工学上、衝突試験の重要性が増していきます。
1962
小型乗用車にディスクブレーキを採用
それまで大型車に採用されていた四輪ディスクブレーキを小型車のクラスに初搭載したコンパクトカー「R8」を発表。
1969
LAB設立
ルノーとPSA・プジョー・シトロエングループの共同で、「事故調査とバイオメカニクスに関する研究所」(LAB)を設立。
1974
基礎研究用車両
「BRV(基礎研究用車両)」を導入し、パッシブセーフティ(衝突安全)に関する研究を開始。
1979
安全セル
道路利用者と環境の保護を研究するためのコンセプトカー「EPURE(エプール)」を発表。キャビンの変形を最小限にとどめていることや、対歩行者衝突にも考慮している点が特徴的でした。
1985
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
「R25」にABSを搭載。
1993
乗員の保護
運転席のエアバッグとシートベルト・プリテンショナーを「Clio(クリオ)」「R19」「Safrane(サフラン)」に装備。
1995
安全への変革
「Mégane(メガーヌ)」にルノー乗員拘束・保護システム(SRP1)を導入。シートベルトにロードリミッター、プリテンショナー、ロッキングリールを追加装備したことは、大きな変革をもたらしました。
1996
ラインアップの安全性の向上
ルノー全車種にABS、運転席・助手席エアバッグを装備。
1998
たゆまぬイノベーション
第二世代ルノー乗員拘束・保護システム(SRP2)が登場。運転席・助手席エアバッグ、ロードリミッター、プリテンショナー、頭部保護用セーフティヘッドレストの装備が導入されました。
2000
「セーフティ・フォー・オール(すべての人に安全を)」
ルノーの安全キャンペーン「セーフティ・フォー・オール(すべての人に安全を)」プログラムが始動。EBA(緊急時ブレーキアシストシステム)が導入されました。
2001
初の5つ星獲得
「LagunaII(ラグナII)」にESC(横滑り防止装置)、牽引摩擦制御システムと第三世代ルノー乗員拘束・保護システム(SRP3)を搭載。「LagunaII(ラグナII)」はユーロNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)の衝突試験による安全性能評価で史上初の5つ星を獲得しました。
2002
「MéganeII(メガーヌII)」と「Vel Satis(ヴェルサティス)」が5つ星を獲得
ユーロNCAPの安全性能評価で「Mégane(メガーヌ)」と「Vel Satis(ヴェルサティス)」が5つ星を獲得しました。
2003
「Scénic(セニック)」と「Espace(エスパス)」が5つ星を獲得
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で「EspaceIV(エスパスIV)」と「ScénicII(セニックII)」が5つ星を獲得しました。
2004
パーフェクトな安全性を備えたスモールカー
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で「Mégane Cabriolet(メガーヌ・カブリオレ)」と「Modus(モデュス)」がこのクラス初の5つ星を獲得しました。
2005
「Clio(クリオ)」が5つ星を獲得
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で「ClioIII(クリオIII)」が5つ星を獲得しました。
2007
革新的な車
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で「LagunaIII(ラグナIII)」が37点満点中36点をマークし、5つ星を獲得しました。
2008
「Koleos(コレオス)」が最高点を獲得
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で「Koleos(コレオス)」が最高ランクの5つ星を獲得しました。同カテゴリーの対象モデル17車種のうち、この車が最高点を獲得した4車種の中に選ばれたことは非常に印象的でした。ルノー車でユーロNCAPの5つ星を獲得した10番目のモデルです。
2008
新型「Mégane(メガーヌ)」:全カテゴリーで最も安全な車に選ばれる
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で新型「Mégane(メガーヌ)」が37点満点中37点をマーク、同機関が過去に評価を行った全クラスの車種を通じて『最も安全な車』として抜きでた存在感を示しました。新型「Mégane(メガーヌ)」の遺伝子には安全性が組み込まれています。安全性は車の基本性能であり、その基準はアクティブセーフティ(予防安全)とパッシブセーフティ(衝突安全)の両面から定められてきました。
2009
「Grand Scénic(グランセニック)」が5つ星を獲得
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で新型「Grand Scénic(グランセニック)」がルノー車では12番目となる最高ランクの5つ星を獲得。同機関の評価基準は、この年の初めから一段と厳しいものとなりましたが(主な評価カテゴリー:側面および後面衝突、子どもおよび成人乗員保護性能、歩行者保護性能、安全補助装置性能)、その中での快挙となりました。
2012
新型「Clio(クリオ)」が5つ星を獲得
ユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で新型「Clio(クリオ)」が5つ星を獲得。この安全衝突試験は2012年1月に行われましたが、より厳しさを増した同機関の評価基準をクリアしたことで、ルノーのパッシブセーフティ(衝突安全)技術の高さがまた一つ世の中に示されました。
2013
「Captur(キャプチャー)」が5つ星を獲得
2013年1月に行われたユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で、「Captur」がルノー車では15番目となる最高ランクの5つ星を獲得。チャイルドプロテクションの項目では、Bセグメントクラスの最高レベルとなる49点満点中39点を獲得。大人の乗員だけでなく、子供の乗員の安全性の高さも証明されました。
2015
新型「Megane(メガーヌ)」が5つ星を獲得
2015年に行われたユーロNCAPの衝突試験による安全性能評価で、「Megane」が最高ランクの5つ星を獲得。2015年から、前面衝突時に乗員がシートベルトの下に潜り込んで障害を負う「サブマリン現象」への対応が安全性能評価項目に加わりましたが、ルノーはこの分野で15年にわたる研究を行っており、市販車にはその研究成果が取り入れられています。