2016.03.31

オーストラリアGPリポート



ルノー・スポールF1チームは、新たなフォーミュラ1への挑戦を確実な足取りでスタートさせました。本日、アルバートパークで開催された開幕戦オーストラリアGPではジョリオン・パーマー、ケヴィン・マグヌッセンの順でチェッカードフラッグを受けましたが、そのポジションは惜しいところでポイントに手が届かないというものでした。

F1デビュー戦だったにもかかわらず、ジョリオンは危なげない戦い振りで周回を重ね、終盤には後方からプレッシャーを受けながらも11位でフィニッシュ。ケヴィンは1周目にパンクに遇うという不運を乗り越えるとともに、最後のスティントは力強いペースで走り続け、12位でレースを終えました。

●ピレリの新しいスーパーソフト・タイヤを装着したケヴィンは14番グリッドからスタートしました。最初のラップでパンクを喫すると、新品のソフト・タイヤに交換。続いて、レースが赤旗中断となる直前の16周目に新品のミディアム・タイヤに履き替えました。
●13番グリッドからスタートしたジョリオンも同じく新品のスーパーソフト・タイヤを装着。12周目に新しいソフト・タイヤに交換した後、赤旗提示中の18周目に新品のミディアム・タイヤに履き替えました。

ケヴィン・マグヌッセン(#20、R.S.16-2:予選14位、決勝12位)
「本当に素晴らしいマシンでした。まだベースラインのセットアップだったのに、ペースはとても力強いものでした。ここからさらに開発を進めていけるし、それによってパフォーマンスの改善もできると思います。今日のスタートは厳しいもので、タイヤがパンクしたことにはかなり落胆しました。誰かと接触した覚えはないので、ひどく運が悪かったのだと思います。赤旗が提示されるようなアクシデントは誰も見たくないでしょうが、あれだけのクラッシュに遭遇しながらフェルナンドが歩いて現場を離れることができたのはとてもポジティブなメッセージでした。もっとも、その後のリスタートで僕はポジションを上げられませんでしたが……。中断後の僕たちのペースは今後が期待できるものだったので、次のレースが楽しみで仕方ありません」

ジョリオン・パーマー(#30、R.S.16-1:予選13位、決勝11位)
「予選ではQ2に進出できたうえ、決勝でも11位と12位でフィニッシュできたのですから、この週末、チームは驚くべき働きぶりを示したといえるでしょう。これ以上の成績は望めなかったと思います。もう少しでポイントを獲得できたはずで、しかもここからさらに前進できるので、とてもいいスタートだったと捉えています。レースは目まぐるしいものでしたが、それと同時に楽しむこともできました。1年間レースに出場していなかったので、ホイールとホイールが接触しそうになる戦いの場に身を置きたいと心から願っていました。ですから、またバトルできるようになったことは本当に嬉しいし、今日は僕にとって比較的スムーズにことが運んだと思います。楽しい毎日です」

フレデリック・ヴァスール:レーシングディレクター
「素晴らしいペースで決勝を戦い、今後に役立つ基礎を築くことができた今日のレースは、チームを大いに勇気づけました。グリッドポジションを上げるには予選中のデータを見直す必要がありますが、今日よりもさらにいいポジションでフィニッシュしてポイントを獲得できる日がやってくることを楽しみにしています! ケヴィンもジョリオンもとてもいい仕事をしてくれましたが、ケヴィンのタイヤがパンクしたことは残念でした。それを除けば、最初のレースとしてはとてもうまくいったと思います」

ボブ・ベル:チーフテクニカルオフィサー
「チームがひとつになって素晴らしいパフォーマンスを発揮するという、驚くような緒戦となりました。週末を通じてトラブルがなかったほか、新フォーマットの予選では持てる力を出し切り、ケヴィンのパンクを除けば決勝も順調に終えることができました。ふたりのドライバーは力強くレースを戦い抜き、マシンは期待以上に元気な走りを見せてくれました。今日はポイントを獲得できませんでしたが、その目標は手が届くところにあります。次のターゲットが入賞となることは間違いありません」

 

 

 

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