2016.04.19

中国GPリポート

  • 上海国際サーキットで開催された中国グランプリでは様々なドラマが起こりましたが、ルノー・スポールF1チームは残念ながら上位に食い込むことができず、ケヴィン・マグヌッセンは17位、ジョリオン・パーマーは21位でそれぞれ完走しました。したがってチームは本来のポテンシャルを発揮できなかったといえます。

  • ●ピレリの新しいスーパーソフト・コンパウンドを装着し、17番グリッドからスタートしたケヴィンは、4周目と20周目に新品のソフト・タイヤへの交換を行なった後、35周目にやはり新品のミディアム・タイヤに履き替えてレースを走りきりました。
    ●ジョリオンは新しいソフト・コンパウンドを装着して19番グリッドからスタート。15周目には新品のスーパーソフト・タイヤ、24周目には新品のソフト・タイヤに履き替え、最後のピットストップとなった38周目には新品のミディアム・タイヤを装着してコースに復帰しました。

  • ケヴィン・マグネッセン(#20、R.S.16-2:予選17位、決勝17位)
    「僕にとってはあまり大きな動きのないレースとなりました。スタートは悪くありませんでしたが、その後は目立った出来事もありませんでした。戦略の違いなどによってドライバーをパスしただけで、本格的なバトルはなかったと思います。ですから、心から喜べる週末だったとはいえませんが、それでも学ぶべきことがあったことは間違いありません。まだ把握しきれていないことがたくさん残っているので、ひとたびそれらを理解できれば、僕たちはずっと強いチームになれるはずです。ただし、苦しいスタートになることはもともと分かっていたことなので、いまさらパニックに陥ることはありません」

  • ジョリオン・パーマー(#30、R.S.16-1:19番グリッド、決勝22位)
    「今日はスタートも1周目も順調で、いくつかポジションを上げることができました。けれども、その後はタフな展開となりました。いたるところでマシーンのバランスが気になったほか、タイヤのデグラデーション(走行に伴う性能低下)がいつもより大きかったので、以前のレースほどいい流れとはいえませんでした。今日、収集したデータを僕たちはじっくりと見直す必要があります。とはいえ、次のレースも戦えることを本当に嬉しく思っています」

  • フレデリック・ヴァスール:レーシングディレクター
    「チームにとっては厳しいレースとなり、予想外に大きなタイヤ・デグラデーションに見舞われました。ドライ・コンディションの走行が十分でなかったケヴィンはセットアップを煮詰めることができず、これが彼の足を引っ張る形となりました。レース中のタイヤ・マネージメントが難しかったのも、これが一因でした。ソフト・タイヤでスタートしたジョリオンについては、セーフティカーラン中もピットストップを行わない判断を下しました。残念なことに、セーフティカーラン後にタイヤをウォームアップするのが極めて困難で、このためいくつもポジションを落としました。そこで4ストップ作戦に切り替えましたが、この影響でピットストップによるロスタイムが長引きました。なぜタイヤの温度とパフォーマンスがセーフティカーラン中に大きく低下したのか、詳しく調査する必要があります。そのいっぽうで、次のグランプリに目を向け、引き続き学び、懸命に仕事をして前進することも必要です」

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