2016.07.01

ヨーロッパGPリポート


  • バクー・シティサーキットで初開催されたヨーロッパGPを、ルノー・スポールF1チームは全力で戦い抜きました。ふたりのドライバーはそれぞれ異なるタイヤ戦略を選択しましたが、結果はさほど変わらないもので、ピットレーンからスタートして1ストップでフィニッシュまで走りきったケヴィン・マグヌッセンは14位、2ストップを選んだジョリオン・パーマーは15位で完走しました。
     
    ケヴィンはセットアップの変更とギアボックスの交換を行った後に新品の赤いピレリ・スーパーソフト・タイヤを装着し、ピットレーンからスタート。6周目に黄色のソフト・コンパウンドに交換し、51周のレースを走り抜きました。
    ジョリオン・パーマーは、新しいスーパーソフト・タイヤを履いて21番グリッドからスタート。さらに11周目には新品のソフト・タイヤ、31周目には新品のスーパーソフト・タイヤに交換してフィニッシュを目指しました。
     
    ケヴィン・マグヌッセン(#20、R.S.16-01:予選21位、決勝14位)
    「結果的に自分たちが手にしたものを考えれば、いいレースだったと思います。僕たちは最後尾のひとつ前にあたるポジションで予選を終え、ピットレーンからスタートし、14位でフィニッシュしたのだから、それほど悪くありません。今回、とても極端なセットアップを施した場合のマシンについて学ぶことができたこともよかったと思います。この週末について物足りない部分があったとすれば、チームが冷静さを保ち、物事を前向きに捉えられなかったことかもしれません。ルノーは何度もF1で優勝し、いくつものタイトルを勝ち取ってきたメーカーです。最後尾で予選を終えるというのは、とても辛いことだったでしょう。ただし、こういった状況にも彼らは力強く対応してくれました」
     
    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.16-02:予選22位、決勝15位)
    「僕たちは、予選よりも決勝のペースがいいことを今回も証明しました。このことには感謝しています。ソフト・タイヤで走行中に大きなフラットスポットを作ってしまったため、タイヤ交換を行わなければいけなくなりましたが、それまでのペースはとてもよかったと思います。スーパーソフト・タイヤでの走行も同じように順調でしたが、どのタイミングでピットインを行うかは難しいところでした。このことと、スタートでの失敗が今日のレースを決定づけたように思います。このサーキットは走っていて楽しいので、コースにマッチしたマシンを用意できなかったことは残念でした」
     
    フレデリック・ヴァスール:レーシングディレクター
    「スタートしたポジションを考えれば、いい結果が得られたと思います。ふたりのドライバーはこの状況から最高の結果を引き出すべく、集中力を途切らせず、冷静さを保ち続けてくれました。昨日の走行後、私たちはケヴィンのセットアップを変更し、ギアボックスを交換したため、彼はピットレーンからのスタートを余儀なくされました。ケヴィンは1ストップ作戦でレースに臨み、頭のいいやりかたでこれをこなしました。スタートの段階ではジョリオンも1ストップ作戦を想定していましたが、フラットスポットを作ってしまったために2ストップに切り替え、これがレース後半の追い上げを可能にしました。今日の結果は、チームが“ネバーギブアップ・スピリット”を保ち続けていることを示すものです。どんなことが起きようとも、私たちは全力で戦い続けます」

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