2017.06.06

ロシアGPリポート 【F1 2017】



  • 「チームにとって、また新たな一歩を踏み出すレースになりました。」 


    ソチ・アウトドローモで開催されたVTBロシアGPにおいて、ニコ・ヒュルケンベルグは安定感のある走りで8位に入り、ルノー・スポールF1チームに今季2度目のポイントをもたらしました。8番グリッドからスタートしたニコは、予選で使用したウルトラソフト・タイヤ(5段階ある柔らかさのうち、もっとも柔らかいタイヤ)を履いたまま40ラップもの周回数を消化。残り12周でスーパーソフト・タイヤ(同じく2番目に柔らかいタイヤ)に履き替えると、7番手のエステバン・オコン(フォース・インディアチーム)に猛然と襲いかかりました。ジョリオン・パーマーのレースは2コーナーで終わりました。縁石を乗り越えながら大胆なオーバーテイクを試みたロメイン・グロージャン(ハースチーム)に接触され、リタイアを余儀なくされたのです。


  •  ●予選で用いたウルトラソフト・タイヤを履き、8番グリッドからスタートしたニコは、40周目に新品のスーパーソフト・タイヤに交換しました。

    ●新品のウルトラソフト・タイヤを装着して16番グリッドからスタートしたジョリオンは、最初のラップのターン2でロメイン・グロージャンと接触し、レースを終えました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-02 スタート:8番グリッド、決勝:8位)
    「今日のレース戦略にはとても満足しています。最初のスティントが終わったとき、タイヤはほとんど残っていませんでしたが、僕たちは予定していたことをやり遂げたのです。スタートでポジションを落としたので、他のドライバーには先にピットストップを行ってもらうとともに、自分たちのピットストップはできるだけ先に引き伸ばすことにしました。僕はプッシュを続けましたが、今日はマシンも絶好調で、コースコンディションがよくなるにつれて、僕のペースはどんどん上がっていきました。今日のレースペースに不満はまったくありません。もちろん、まだ改良しなければいけない点は残っていますが、この週末、僕たちが正しい方向に進んだことは間違いないでしょう」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-01 スタート:16番グリッド、決勝:リタイア)
    「スタートはうまくいったので、ターン2には慎重に進入しました。アウト側にはザウバー(ザウバーチーム)の1台がいましたが、僕の後方につけていたロメインは、やや強引にイン側の縁石に乗り上げました。ただし、隣にはザウバーがいたので、僕はまるで身動きがとれません。おそらく、ロメインはそのことを知らなかったのでしょうが、それでもインに飛び込んできて、僕に体当たりしました。このため2台揃ってリタイアに追い込まれました。これは僕たちふたりにとって残念な結果です。今週、僕たちのクルーは懸命に働いてくれましたが、レースは予想外に早く終わってしまいました。ここで一度休息をとって、もう1度気持ちを引き締めてバルセロナに臨むつもりです」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「チームにとって、また新たな一歩を踏み出すレースになりました。このことは、私たちのチームが予選でトップ10の常連になっただけでなく、決勝でのペースが予選のパフォーマンス以上に大きく改善されたことからも明らかです。ニコのレースはとてもエキサイティングで、不振に終わったオープニングラップの後は、周囲の状況を確認しながら戦略を立てることにしました。そうすることで、自分たちの現実的なライバルであるフォース・インディアに打ち勝とうとしたのです。通常の戦略では、レースの大半を通してライバルにプレッシャーをかけますが、ニコは燃料をセーブしなければならなかったので、実際にエステバンの脅威となることはできませんでした。私たちはできることすべてを試しましたが、このサーキットは、私たちにとって有利なコースレイアウトとはいえません。今回のレースは、自分たちのパフォーマンスに関して明るい希望をもたらすものであり、自分たちが得意とするコースではさらにいい結果をもたらすはずです。また、私たちは充実した内容のマシン開発も計画しています。とても難しいレースウィークエンドを過ごしたジョリオンは、ロメインの強引な攻撃によって早い段階でリタイアに追い込まれました。金曜日と土曜日はとてもコンペティティブだったので、この結果は残念です。今週末はスタッフに非常に長い労働時間を強いながら、彼らはなにひとつミスを犯しませんでした。ここでスタッフの素晴らしい働きぶりに心よりお礼を申し上げます。最後になりましたが、F1初優勝を遂げたバルテリ・ボッタス(メルセデスAMGチーム)におめでとうと申し上げます」

 

 

 

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