2016.10.14

RENAULT PRESSE #57  児玉 太一朗さんw/MEGANE R.S. TROPHY-R


  • Renault Presse #057, OCT, 2016
    Photos=Nozomu Toyoshima  Words=Shota Kato

  • 児玉 太一朗さん w/MEGANE R.S. TROPHY-R

  •  主に英語により授業が行われるインターナショナルスクールに勤務する児玉太一朗さん。毎日の通勤手段はクルマだが、その愛車は職場の同僚だけでなく父兄や生徒たちの視線を釘付けにする。ブラン ナクレMのボディに赤いラインが映える限定車、「メガーヌ R.S. トロフィーR」だ。
    「有り難いことにクルマ通勤を許されていますが、学校にトロフィーRで通っているのはたしかに珍しいかもしれませんね。やはり赤のラインが鮮烈なので同僚や父兄の方たちから注目されますが(笑)、特に子どもたちからは『かっこいい!』と好評で、助手席に乗せてほしいと頼まれたら、学校の駐車場をグルッと一周してあげたりすることもありますよ」
     メガーヌR.S. トロフィーRは今号の「WHAT’S NEW」でもお伝えしたとおり、ニュルブルクリンクサーキットで2014年6月に当時の量産FF車最速となる7分54秒36を記録した2シーターのトップモデルだ。そのDNAを受け継いだ限定車だけに、2015年2月に発売すると程なくして完売。児玉さんも購入を諦めていたというが、幸運な出来事が舞い込んだ。
    「YouTubeで『#UNDER8』(メガーヌ R.S. トロフィーRが量産FF車最速タイムにチャレンジしたときのプロジェクト名)のムービーを観たんです。ルノー・スポールのテストドライバー、ロラン・ウルゴンさんが運転するトロフィーRの映像があまりにかっこよくて一目惚れしてしまいました。さっそく購入したいなと思ったものの、ルノー・ジャポンのホームページ上では完売してしまっていて。『そうか、もうないんだ…』と思っていたら、通勤路のルノー・ディーラーをふと眺めたときに、たまたまトロフィーRが展示されていたんです。あの日、ディーラーで展示車のシートに座ったときの興奮は忘れられませんね。即決で購入しちゃいました(笑)」 」


  • 2014年6月に「#UNDER8」を成し遂げた、ルノー・スポールのテストドライバーであるロラン・ウルゴン氏。

  •  実は児玉さん、トロフィーR以前に乗っていたのがメガーヌR.S.。以前の愛車とトロフィーRを比較して、まずアルカンタラステアリングとレザー&アルカンタラのコンビネーションを採用したモノコックレカロシートに惚れ込んだという。一番のポイントは左ハンドル。20歳の頃、アメリカに留学していた時期に現地で自動車免許を取得した児玉さんにとって、左ハンドルは慣れ親しんだ仕様なのだ。それにしても、アメリカに7年間住んでいた経験があるにもかかわらず、フランスをルーツとするルノー車を選んだのは、どこかユニークな印象がある。
    「以前はモータースポーツの国内B級ライセンスを持っていたので、走行会にも積極的に参加していました。根っからのクルマ好きということもありますが、テレビ越しにラリーを観戦していたのがきっかけでルノー車を好きになったんです。トロフィーRとメガーヌR.S.に乗って思うのは、僕にとってどちらのクルマも運転している実感を得られるということ。特にトロフィーRで気に入っているのは、なんといってもスパルタンな乗り味です。とにかく速いですし馬力もある。それと、僕はカーナビやアクセサリーなどを追加するのが好きじゃないので、自分だけの地図を頭の中に記憶しながら運転しています。シンプルに走りを楽しみたいんですね。その点でトロフィーRはものすごく僕に合っていると思います」


  • トロフィーRと同じくらいに愛する、大切な趣味の釣り道具たち。愛車とは打って変わって海の状況や魚の種類に合わせた釣竿を幅広く用意しているという。

  •  自分自身にとってベストな愛車を手に入れた児玉さん。ドライブの思い出を聞いてみると、やはりシンプルな答えを返してくれた。
    「よく憶えているのは最初の慣らし運転で行った長距離ドライブですね。東京・名古屋間と東京・山形間の往復ドライブは最も運転に集中できて楽しかったです。あとは趣味が釣りなので、月に一度は葉山のあぶずり港までトロフィーRを走らせて、職場の同僚と海釣りを楽しんでいます。釣りに出かけるときは日帰りですが、夜明け前の早朝3〜4時には自宅を出発していますね。海から船で戻ってくるのは大体午後2時。休日はほぼ丸1日をトロフィーRと釣りで過ごしているという感じです」


  • 児玉さんをドライブに集中させてくれるトロフィーRのインテリア。バケットシートに座りステアリングを握る度に、サーキット走行に復帰したい気持ちは募るばかり。

  •  モータースポーツ好きの児玉さんは、トロフィーRでサーキット走行に復帰したいという野望を胸の内に秘めている。復帰の舞台として思い描いているのは富士スピードウェイや筑波サーキット。40代半ばを過ぎて体力的につらくなってきたと笑いながら話すが、好きなものにはとことん時間を注ぎたい。シンプルな走りを楽しむ児玉さんだからこそ、トロフィーRをサーキットで走らせてほしい。

  • 児玉 太一朗さん
    学校事務員

    東京都内のインターナショナルスクールに事務員として勤務。趣味は釣り。月に一度は夜明け前から愛車を走らせて海釣りに。

※掲載情報は2016年10月時点のものです。

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