2017.12.07

RENAULT PRESSE #70  FEATURE:メリークリスマス!  約120年前のクリスマス・イブに、 ルノーは産声を上げた


  • Renault Presse #070, DECEMBER 2017 Words=Kenichiro Uda


  • メリークリスマス! 

  • 約120年前のクリスマス・イブに、ルノーは産声を上げた

  • 1898年のクリスマス・イブ、21歳の若者の手で
  • パリの急坂を登った1台のクルマが、ルノーの始まりだった。
  • 約120年にわたる歴史において、今も変わらず息づいているDNAとは?
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    •  ルノー ファンの皆さん、ボンジュール! 早いもので、2017年もあと少し。クリスマスに年末年始、皆さんはどう過ごされるでしょうか?

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    •  さて、12月24日のクリスマス・イブといえば、実はルノーにとっても特別な日なのです。

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    •  1898年の12月24日、それまでどんな自動車も登ることができなかったパリはモンマルトル・ルピック通りの坂道を、1台のクルマが苦もなく登ってみせました。そのクルマを作り、みずからのドライブで坂道を登ったのが、当時21歳のルイ・ルノーです。

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    •  ルイ青年はその場で12台分の注文を受けて、クルマづくりをスタートします。それこそが自動車メーカーとしてのルノーの始まりでした。

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      • 初期型ヴォワチュレットの運転席に座ったルイ・ルノー。19世紀末の自動車に革命的な進歩をもたらした。

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       第二次世界大戦が終了した1945年にルノーは国有化されて、「ルノー公団」として新たなスタートを切ります。ルノー公団での最初のヒット作は、1947年に発売した「4CV」でした。4ドアで家族4人が快適に乗れるのに、シンプルで軽く、かつよく走って価格も手頃だった4CVは、100万台を超えるミリオンセラーとなって、戦後のルノー公団の経営を軌道に乗せる立役者となりました。

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    •  その後、1961年発売の「4(キャトル)」、続いて1972年に発売された「5(サンク)」など、ルノーはベストセラーを輩出し続けます。

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    •  ルノーはつねに新しいジャンルに挑戦するメーカーでもあります。1984年の「エスパス」はヨーロッパで初のモノスペースミニバンでした。さらに80年代後半からはほとんど前例がなかったデザイン担当重役を置くようになり、広い室内をもつコンパクトカーの「トゥインゴ」、そして今や世界の定番であるハイトワゴンの元祖となった「セニック」を発表しました。



      • 日本発売1年が経った現行のトゥインゴは、個性的なスタイリング、機敏かつスムーズな走り、小回り性、広い室内空間などで大人気。


      • 「居住空間としての車」という新しいコンセプトを提案したエスパス(左)は、セニック(中)、トゥインゴ(右)の母体となったモデル。

         

    •  ルノーは1990年に株式会社となり、1996年に完全民営化。そして1999年に日本の日産自動車とパートナーシップを結びました。現在のルノーは、「トゥインゴ」、「ルーテシア」や「メガーヌ」といった乗用車から、「キャプチャー」、「カジャー」、「カングー」などのレジャービークル、そしてルノー・スポールに代表されるスポーツカーまでを手がけるグローバル企業となりました。このように約120年の歴史をもつルノーは、自動車の歴史をその始まりから作ってきたブランドのひとつなのです。

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    •  ルノーは「人に寄り添う自動車メーカー」だと思います。例えば、4CVは当時としては非常に手頃な価格が特徴でしたが、ルノーはそれを作る従業員の休日を増やしながら実現しました。そこには「ルノーの従業員こそ、ルノーの最も良いお客様である」という理念があったからです。80年代から90年代にかけてのエスパス、トゥインゴ、セニック、そして2000年代の「アヴァンタイム」は、今では当たり前の理念である「人間が快適に過ごせる居住空間」を追求した新ジャンルでした。



      • 「恋に落ちる」=「LOVE」を表現するルーテシア。磨きをかけられた上質さは、まさに恋に落ちる魅力を秘めている。


      • パフォーマンスとコンフォートを新しい次元で融合。モダンでスポーティなデザインに、初物づくしの最新テクノロジーが搭載された新型メガーヌ。


    •  また、ルノーは1977年から現在までの約40年間にわたって、「スーパーテック」名義での活動期も含めて、ほとんど休みなくF1参戦を続けています。こうしたF1活動もルノーにとっては「人を育てる」というのが大きな目的のひとつなのです。

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    •  これまでのルノーが大切にしてきた人間らしさ、人に配慮する理念は、今も変わらずルノーのDNAとして息づいています。あわただしい師走ですが、街が華やぐクリスマスが近づいたら、ぜひお近くのルノー・ディーラーに足を運んで、長い歴史で育まれてきたルノーのDNAとその魅力を体感してみてください。



    ※掲載情報は2017年12月時点のものです。

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