2018.11.15

RENAULT PRESSE #81 NEW ARRIVAL:今から120年前のクリスマスイブ ルノーは「ルピック通り」で生まれた


  • Renault Presse #081, NOVEMBER 2018 Words=Kenichiro Uda

  • 今から120年前のクリスマスイブ
    ルノーは「ルピック通り」で生まれた

  • 今年のクリスマスイブでルノーは生誕120周年を迎える。
  • 今から120年前の1898年にルノーが産声を上げたルピック通りは
  • アートやグルメでも有名ないかにもフランス、パリらしい町だ。
  • ルノーが現代のクルマの基礎を築いたとされる理由

  •  ルノー ファンの皆さん、ボンジュール! 早くも2018年も大詰めとなり、いよいよクリスマス・シーズンが近づいてきました。

     さて、これまでも何度かご紹介しているように、クリスマスイブはルノーの生誕日でもあります。自動車メーカーのルノーが誕生したのは1898年の12月24日。つまり、今年は記念すべきルノー生誕120周年でもあるんですね。

     1898年の12月24日、当時21歳だったルイ・ルノー青年が製作した1台のクルマが、それまでどんな自動車も登れなかったパリ郊外の急な坂道を苦もなく登ってみせました。

     この時に走ったルノー・タイプAの最大の秘密は、ルイ青年が発明したダイレクトドライブ・トランスミッションにありました。それまでのクルマで一般的だったベルトやチェーン駆動に対して、ルノーは現代のクルマに通じるシャフトドライブを持っていました。この技術は後に特許を取得して、世界中の自動車メーカーに採用されます。このダイレクトドライブこそ、ルノーが今なお「現代のクルマの基礎を築いたメーカーのひとつ」と評価される理由になっています。

     そんなルノー・タイプAの性能を目の当たりにした富裕層たちは、その場で「前金でいいから売ってほしい」とルイ青年に持ちかけたそうです。この日だけで12台の注文を受けたことが、自動車メーカーとしてのルノーの幕開けとなりました。


    • ルピック通りを訪れたら、ルノーの歴史と進化に思いを馳せてほしい。


  • ルノー創成期の雰囲気が残るルピック通り

     今からちょうど120年前にルノーという自動車メーカーが生まれるキッカケとなった、その急な坂道は「ルピック通り(Rue Lupic)」といいます。

     ルピック通りはムーランルージュで有名なブランシュ駅周辺から、モンマルトルの丘を一気に駆け上がる約750mの石畳の急坂です。

     ルピック通りの入口には映画『アメリ』の舞台となったカフェ(Café des Deux Moulins)もあり、この通りの散策は人気の観光ルートのひとつで、歩いて登るとけっこうな運動になります。現代のクルマならなんら問題のない坂道ですが、120年前にここを登ることができるクルマはルノーしかなかったんですね。

     ただ、モンマルトル、ルピック通り……といえば、クルマ好きよりもアート好きやシャンソン好きに有名かもしれません。

  •  モンマルトルの中でもルピック通りは昔からアーティストが集まる街として知られていて、画家ではルノワールにゴッホ、ドガ、イラストレーターのプールボ、詩人クレマンらがアトリエや住居を構えていました。

     そんなルピック通りの象徴のような場所が「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」です。そこはルノワールの最高傑作とされる『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』のほか、ゴッホやピカソ、ユトリロらも描いた由緒あるダンスホールで、今はレストランになっています。

     ルピック通りには、これ以外にも美味しいお店がたくさんあります。私の個人的なオススメは「ル・コンスラ(Le Consulat)」。一方通行のルピック通りをクルマで登っていくと、ちょうど真正面に見えてくる雰囲気たっぷりの老舗有名店です。伝統的なフランス料理のメニューが豊富ですが、私のお気に入りはオニオンスープです。

     ルピック通りにはルノーが生まれた19世紀末期の雰囲気が今も残っており、その路面も貴重な石畳です。


  • ルピック通りは人気の観光ルートであり、パリ市民の散策ルートでもある。
    ランニングを楽しむ人々の姿も珍しくない。


  • モンマルトルの丘の観光名所といえばサクレクール寺院。
    パリ市街を一望できる絶景スポットとしても知られる。


  •  フランス車の優しい乗り心地は「パリの石畳が鍛えた」とはよくいわれるところです。パリを訪れる機会がありましたら、ルピック通りの石畳をルノーで駆け上がって、120年にわたるルノーの歴史と進化に思いを馳せてみませんか?


※掲載情報は2018年11月時点のものです。

Renault Japon OFFICIAL SNS