2017.08.18

アゼルバイジャンGPリポート 【F1 2017】


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  • 「私たちが滅多に目にすることのない、様々な事件が起きたグランプリとなりました。」 


    バクー市街地コースで行われたアゼルバイジャンGPでは、ジョリオン・パーマーとニコ・ヒュルケンベルグが揃ってリタイアを喫し、ルノー・スポールF1チームにとって厳しい週末となりました。ジョリオンはグリッドに向かう途中でミスファイア(エンジントラブル)に悩まされ始め、その症状は重くなるいっぽうたったため、7周目にリタイアを決めました。ニコは、様々な出来事があった今日のレースで一時5番手まで順位を上げましたが、25周目にウォールと接触してフロント・サスペンションを破損し、彼のレースはここで幕を閉じました。


  • ●ニコは新品のスーパーソフトタイヤ(5段階ある柔らかさの内2番目に柔らかいタイヤ)を装着して13番グリッドからスタート。セーフティカーラン中の13周目に新品のソフトタイヤ(同3番目に柔らかいタイヤ)に交換し、22周目にレースが赤旗となったときには新品のスーパーソフトタイヤに履き替えます。そしてリスタート後の25周目に5番手を走行していたところ、ターン7のインサイドにマシンを引っかけ、右フロント・サスペンションにダメージを負いました。

    ●ジョリオンは新品のスーパーソフトタイヤを履き、20番グリッドからスタートしました。ただし、技術的なトラブルのため、7周目が終わったところでリタイアに追い込まれました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-04 スタート:13番グリッド、決勝:リタイア)
    「市街地コースでは、バリアにできる限り近づくと同時に、近づきすぎないようにするバランス感覚が重要です。残念なことに、僕はマシンの右側をひっかけてしまい、サスペンションを痛めてしまいました。これは僕自身にとっても、チーム全体にとってもフラストレーションの募る結果です。その時点までレースは順調で、今回もまたポイントを獲得できそうな展開でした。タイヤ温度の影響でリスタートのときは苦しい状況だったので、皆さんはご自宅でドラマ満載のレースをご覧になったと思います。次のオーストリアGPはいいレースになることを期待しています」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-02 スタート:20番グリッド、決勝:リタイア)
    「グリッドに向かうときにミスファイアが起きました。症状はだんだん悪化し、ドライバビリティも低かったため、リタイアせざるをえませんでした。スタートは悪くなく、何台かを追い抜いて15番手になったので、レースの滑り出しはよかったと思います。たまにはこういう週末もあるものですが、これほど周回数が少なかったグランプリはちょっと思い出せないくらいです。信頼性の高いマシンで次のオーストリアGPに臨み、順調に走りきることができれば、僕になにができるかを証明できると思います」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「レース結果という面でもチャンピオンシップ争いという面でも、今日のように2台揃ってリタイアというのは最悪の結末です。ジョリオンの完走を妨げた技術的な問題に関しては早急に原因を追及します。また、ニコがさらに上位からスタートできるようにする対策も検討します。今日のレースは、私たちが滅多に目にすることのない、様々な事件が起きたグランプリとなりました。そうしたなか、なぜ今季初のダブルDFN(リタイア)を喫することになったのか、その過程を明らかにするつもりです。今日、唯一の救いとなったのは、レッドブル・レーシングのマシンが表彰台のいちばん高いポジションを得たことでしょう。バクーのようなコースでこのような成績を収められたことは、カスタマーチームにプラスαのパワーを提供できたことを証明するものです」

 

 

 

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