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  Renault Presse #091, SEPTEMBER 2019 Words by Kenichiro Uda
  

• 元祖クルールともいえる
  オレンジ色のカングーが久々に登場！

• 多くのファンが待っていた新しいオレンジ色のカングー。
• 今回のカラーは“フランスで最も美しい村”として知られる
• コロンジュ・ラ・ルージュをイメージして生まれた。

• 　ルノーファンの皆さん、ボンジュール！ヴァカンスの夏も終わり、行楽の秋が来ますね。今回は「ルノー カングー クルール」をご紹介します。

  　カングー クルールといえばその名のとおり、色をテーマとした特別限定車です。2010年6月に発売した第一弾から“これまで設定されたことのない新色”というテーマをずっと守り続けています。ですので、定期的に発売するのが難しい面もあるのですが、2019年のクルールはこれで3つ目。今年はクルール大豊作の年です。

  　今回のカングー クルールは、ソリッドのオレンジです。思い返すと、クルール第一弾では「オランジュ プロヴァンス」を、その翌年2011年7月の第二弾では「オランジュ アンダルー」をご用意しましたから、オレンジはいわば“元祖クルール”ともいえます。また、その後もメタリック系オレンジのカングー限定車を二度発売していますし、2017年には同じくメタリック系オレンジの新色「オランジュ シトロユM」のクルールもありました。このように、カングーとオレンジ色はとても相性がよく、お客様からも“次のオレンジのカングーはいつですか？”というお問い合わせをいただくことも多くありました。というわけで、今回のクルールは私としても“皆さん、お待たせしました！”と申し上げたい気分なのです。

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  モノトーン調で統一されたインストゥルメントパネル。
  シンプルな設計は使い勝手に優れている。

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  カングー クルールの限定専用装備としてお馴染み、
  ボディ同色のフロントグリルブレード。

• 　今回のカングー クルールは「オランジュ コロンジュ」という新色です。前述のように、オレンジ系のクルールは2017年から約2年ぶり、ソリッドオレンジということなら2011年以来の実に8年ぶりです。そんな今回のオランジュ コロンジュは、知る人ぞ知るフランスの美しい村“コロンジュ・ラ・ルージュ”からインスパイアされたカラーです。フランス中部のコレーズ県にあるコロンジュ・ラ・ルージュは、濃いオレンジ色で統一された独特の美しい風景が最大の特徴です。

  　この地域は中世から栄えていて、コロンジュ・ラ・ルージュも西暦844年から人が住み始めたといわれる古い集落です。村の建物がこの地域でしか見られない独特のオレンジ色をしているのは、村一帯に広がる砂岩“コロンジュ土”で造られているからです。フランス全土には昔ながらの美しい小さな村々が点在していて、その土地にあった製法・材料で建てられていますから、村ごとにそこの風土を表す特別な色が存在しています。今回のカングー クルールも、そんな“伝統的なフランス”のひとつをイメージしたわけです。

  　日本の皆さんにはまだ馴染みがあまりないコロンジュ・ラ・ルージュですが、ヨーロッパでは“フランスの最も美しい村（Les plus beaux villages de France）”の代表格として知られています。“フランスの最も美しい村”に認定された村はフランス全土に150以上ありますが、その企画をそもそも1982年に立ち上げたのが、何を隠そう当時のコロンジュ・ラ・ルージュ村長でした。

  　コロンジュ・ラ・ルージュは文字どおりの本当に美しい村です。有名観光地のロカマドゥールから北に40kmほどの場所にあって、この周辺は高速道路もよく整備されています。パリから離れていているので夏のハイシーズン以外なら意外に空いていて穴場ともいえますし、ロカマドゥールを含めたドライブ旅行で訪れるには最適のスポットではないでしょうか。

  　今回のカングー クルールの価格と限定台数は、ベース車と同じ2,599,000円^＊1＊2で200台とさせていただきました。この機会に是非お近くのルノー ディーラーに足を運んでいただいて、フランス伝統の風土を感じてみてください。

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• Collonges-la-Rouge［コロンジュ・ラ・ルージュ］

  面積：14.31km²

  人口：491人　※2015年INSEE調べ

  
  

  フランス全土に点在する昔ながらの美しい小さな村々を認定する「フランスの最も美しい村」協会の発足の地。「25の塔の街」という別名を持つ。砂岩で建てられた民家や教会は、周りのぶどう畑や栗の木の緑と対照的なコントラストを描く。パリから車で約5時間前後。

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• イメージイラストを手がけたローランス・ベンツさんに作品のこだわりを聞きました。

  
  

  コロンジュ・ラ・ルージュの村を象徴する城をうまく生かすことにこだわりました。砂岩の壁と栗の木やぶどう畑とのコントラストを際立たせて、おとぎ話のような美しい物語をイメージできるようにと考えました。私は夢を与えること、そこにある雰囲気に浸れるような表現を心がけています。そのために色の選び方には特に気をつけていますし、子どもの絵のようなまん丸の太陽を描くことも多いですね。そういう純真さが好きなのです

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＊1 メーカー希望小売価格、消費税8%含む。

＊2 消費税率8%に基づく税込価格を表示しております。登録が10月以降となった場合は、消費税率10%に基づき再精算させていただきます。

※掲載情報は2019年9月時点のものです。