2016.06.03
RENAULT PRESSE #54 A Memorable Drive:細見 健さんw/Renault KANGOO ZEN 6MT
京都府京丹波町にある旧質美小学校。昭和35年に建てられたこの場所は平成23年3月を以て廃校となり、今では複数のショップが入居する施設として再生されている。校内や鉄棒など懐かしい運動場は当時のまま。幅広い年齢層が利用する廃校活用の成功事例として全国的に注目を集めている場所だ。2年前、細見健さん・郁子さん夫妻はここでパンドーゾカフェをはじめた。
「前職はシステムエンジニアだったんですが、5年前に退職して個人事業を始めました。最初はパン職人の妻と隣町の南丹市の中心でパン屋を開いたんですが、旧質美小学校に入居している絵本屋さん『絵本ちゃん』にサンドイッチを卸していたことから、この場所の雰囲気に惹かれはじめて。ゆっくり食事できる場所をここにつくりたいなということで、同じ粉ものつながりからピザとパスタを提供するカフェをこの場所で始めたんです」(健さん)
そう旧質美小学校への出店を振り返ってくれた健さんの愛車は「ルノー カングー ゼン」。これまでカングーを乗り継いできたのだという。
「1台目のカングーは4年半前に買いました。条件は上品に見えて、仕事に活用できる便利なクルマ。カングーは味があって非常に乗りやすいですね。今の2台目を買い替えたのは1年半前。夏の営業中に、ここでゴルフボール大の雹がたくさん降ったんですよ。そのときに屋根を中心に凹んでしまって、カングーを新調しましたが、もう走行距離は4万キロを超えましたね。主な用途は仕入れですが、この場所は山の中だから業者さんが運んできてくれないんですよ(苦笑)。いろいろな展示会で面白そうな食材を見つけても、『そこには持っていけないんです』と言われることも珍しくなくて。だから大阪や京都の会社さんまでピックアップに行っているんです」(健さん)
「私もたまに運転しますが、視点が高いから女性も運転しやすいですね。可愛い黄色と荷物がたくさん載る点も気に入っています。ウチの主人、商売を始める前は『仕事のことを考えてクルマなんか絶対に選ばんわ』って言っていたんですよ(笑)」(郁子さん)
今ではクルマがあってこその仕事と言える部分も否定できない健さんは、以前勤めていた会社を退職後に、どこかのお店で料理修行をしたわけではない。とにかく有名店や話題のお店にカングーで訪れ、食べることからピザやパスタを独学で学んだ。
「まさか仕事とクルマが隣り合わせになるとは思いませんでしたね(苦笑)。プライベートでは1台目のカングーのときに、退職した会社が記念にくれた旅行券を使って、両親と僕ら夫婦で九州までカングーで旅行したことがあります。両親からも『全然疲れへんクルマやな』と好評です。ホテルに乗りつけても違和感がないですし」(健さん)
「京丹波町は夜になったらフクロウや鹿の声が聞こえる田舎ですけど、ここから京都・大阪・神戸の中心部にクルマで1時間ちょっとの距離感なんですよ。生活の不便は感じないですし、17時にお店の営業が終わってからも食事に行けますから」(郁子さん)
仕事に欠かせないだけでなく、プライベートでも都市と自然をカングーで行き来する細見さん夫婦だが、これまでもカングーで金沢、富山などにもグルメツアーに繰り出してきた。そんなロングドライブを楽しむふたりがカングーで訪れたい場所は、夫婦で一緒に行ったことのない場所だった。
「実は私が北海道に行ったことがないんです。いつかは舞鶴の港からカングーを運んで、北海道の大自然の中を主人とドライブしてみたいですね」(郁子さん)
京丹波町の廃校、旧質美小学校内にて、釜焼きピッツアや生パスタを味わえるパンドーゾカフェを妻、郁子さんと経営する。根っからのクルマ好き。
pandozo cafe(パンドーゾカフェ)
京都府京丹波町質美上野43 旧質美小学校内 Tel 0771-87-9015
11:00〜17:30 (ディナーは予約制)月曜水曜定休
www.pandozo.com
※掲載情報は2016年6月時点のものです。