フォーミュラ1™を頂点とする過酷なモータースポーツの世界。
鍛え上げた技術、挑戦への情熱、そして数々の栄光を獲得してきた誇り。‘R.S.’ エンブレムは、ルノー・スポールがレースの知見を注ぎ込んだ本物のスポーツモデルの証である。
世界のスポーツモデルが自らの存在意義を懸けて競うニュルブルクリンク北コースにおいて、幾度となく量産FF 車最速の記録を更新したメガーヌ R.S.。そのDNAが息づいているメガーヌ R.S. トロフィーがいよいよ日本上陸。
ベーシックモデルをチューンアップしただけのスポーティモデルとは一線を画す、‘TROPHY’ という特別な存在を、日本のエンスージアストへ贈る。
●写真の車両は、左:メガーヌ R.S. トロフィー、右:メガーヌ R.S.です(欧州仕様車)
1.8Lターボエンジン+
セラミックボールベアリングシステム
6,000rpmで300ps(221kW)の最高出力、最大トルクは、EDCモデルで420N・m、MTモデルで400N・mを発生する。1.8L直列4気筒16バルブ直噴ターボエンジンは、ルノー・スポールがメガーヌ R.S. トロフィー専用にセッティングしたものである。この卓越したエンジン性能は、0-100km/h 発進加速5.7 秒という優れたパフォーマンスが証明する。ルノー・スポールのエンジニアは、サーキットまでもそのフィールドとした、メガーヌ R.S. トロフィー専用エンジンに、モータースポーツのフィードバックを元に新たな機能を盛り込んだ。1分間に20万回近い回転を強いられるターボタービンには、軸受けにセラミックボールベアリングシステムを採用。スチールに比較すると軽く、硬く、滑らかなセラミックボールベアリングは、高温・高負荷な環境でフリクションロスを低減させる効果がある。従来のボールベアリングシステムと比較すると、摩擦を3分の2まで削減させ、ターボの応答時間を格段に短縮させることができる。
6速マニュアルトランスミッション
自分の意思で適切なギアを選択し、よりダイレクトにスポーツモデルを操る。ヒール&トゥで素早いブレーキングと、ターボのブーストをキープしつつコーナーに進入。クリッピングポイントからアクセルオンとともにコーナーを駆け抜ける快感。ハイスピードのワインディングで、左足をリズミカルに、思い通りの能動的なドライビングを楽しむ歓びは、マニュアルトランスミッションならでは。さらに、サイドブレーキはレバー式を採用している。
電子制御6速AT(6EDC)
エンジンパフォーマンスを余すところなく引き出すEDC(エフィシエント デュアル クラッチ)。レーシングドライバーを超える俊敏なギアチェンジを実現するEDCは、変速による回転の低下(=トルクロス)を最小限に抑え、コーナーの立ち上がりからストレートの加速まで、あらゆる局面で最も効率よくエンジンのパワーを引き出す。減速時においても最適なギアシフトによりスムーズな走りをもたらす。また、瞬時のギアチェンジを任意で行えるパドルシフトを備え、ステアリングから手を離すことなく、ハンドリング・アクセル・ブレーキ操作に集中できる環境となった。自動でクラッチ操作を行い、最適なギア選択をするので、オートマチック車と同様の操作で運転できる。また、ルノー マルチセンスの5つの走行モードに応じたギアレシオとシフトパターンは、すべてのドライビングスタイルに対応するよう、ルノー・スポールのエンジニアによって設定されている。
CHASSIS CUP
シャシーカップ
ルノー・スポールの開発ドライバーであり、ニュルブルクリンクのスペシャリストとしても名高いロラン・ウルゴンは、幾度となく来日し、日本のサーキットのみならずワインディングをも走り込んでいる。メガーヌ R.S.は、日本の公道独特のアンジュレーション対応も視野に入れ、快適な乗り心地に重きを置いた設定に対し、メガーヌ R.S. トロフィーは、スプリングレートはフロントで23%、リア35%、アンチロールバーは7%、ハードな方向に振られている。ロールを最小限に抑え、コーナリングスピードの向上に貢献。さらにダンパーは25%ハードに、フロントのバンプストップラバーの長さは+10mmに設定された。
このハードな仕様のフロントダブルアクシスストラットサスペンションと4HCC の組み合わせは、公道での快適性を維持しながら、フラットな路面でμが高く、コーナリングスピードが高いサーキット走行を重視したセッティングである。このシャシーカップのスペックは、レーシングコースにおいてより正確無比のハンドリングをもたらし、意のままに走ることができる。
MEGANE R.S. |
MEGANE R.S. TROPHY |
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フロントスプリングレート | 35N/mm | 43N/mm |
リアスプリングレート | 31N/mm | 42N/mm |
フロントアンチロールバー硬さ | 1,030N・m/° | 1,100N・m/° |
フロントスプリング固有振動数 | 1.35Hz | 1.55Hz |
リアスプリング固有振動数 | 1.58Hz | 1.78Hz |
ロールレート | 2.9° /g | 2.6° /g |
TORSEN®LSD
トルセン®LSD
メガーヌ R.S.はトルクベクタリングタイプの電子制御ディファレンシャル(R.S. デフ)を備えているのに対し、メガーヌ R.S. トロフィーは、サーキット走行における、より高負荷なコーナリングを想定したトルセン®LSDを備える。トルセン®LSDは、速度差が生じる前からトルク配分し、よりアグレッシブにアクセル操作に応じたトラクションを確保することで、高い走行安定性と高い操舵性を両立、意のままのコーナリングを可能にする。コーナリングでのアクセルのオンオフにより、車両姿勢を積極的にコントロールし、サーキット走行から一般走行までスポーティなドライビングを楽しむことが可能となる装備である。 トルクバイアスレシオは、ルノー・スポールの検討により2.6:1に設定された。
トルセン作動原理〈トルクの伝わり方〉
アクセルオン(加速時)
車体の挙動を安定させ、少ない舵角で旋回ラインをスムーズにトレースする。
アクセルオフ(減速時)
車体の挙動を安定させ、安全に減速するドライバーの動作をサポートする。
BRAKE
前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製ベンチレーテッドディスク
FF車として重要なフロントブレーキについては、メガーヌ R.S.も、前モデルと比べ大型化され、Brembo製ローターは独特な冷却断面を持つ。メガーヌ R.S. トロフィーのローターは、メガーヌ R.S.と同サイズの大径ローターだが、素材は鋳鉄製ベンチレーテッドディスクとアルミ製ハブを採用したバイマテリアル構造を採用。前モデルで当時のニュルブルクリンク量産FF車最速タイム*2を記録したメガーヌ R.S. トロフィー Rと同様の構造を受け継ぎ、冷却性の向上と3.6kgの軽量化を実現。Brembo製4ピストンモノブロックレッドキャリパーを備え、リアはTRW製モノピストンキャリパー。さらなるハイパフォーマンスを支えるレベルアップが図られている。
●写真は実際の仕様とは異なります。日本仕様のメガーヌ R.S. トロフィーのローターには、スリット入りの鋳鉄製ベンチレーテッドディスクが装着されています。
EXHAUST
スポーツエキゾースト(アクティブバルブ付)
ルノー・スポールは、メガーヌ R.S. トロフィーで初めてアクティブバルブ付スポーツエキゾーストを採用。ルノー マルチセンスにより、任意のサウンドを選択することが可能になった。メガーヌ R.S. トロフィーのスポーツエキゾーストは、内部構造の最適化を通じて特徴的な音響特性を提供する。中央マフラーの代わりに、2つの排気ルートを構成するメカニカルバルブが取り付けられ、バルブが閉じられると、中周波数を最適化、低周波数を除去し、特別に設計された経路に排気を送る。スポーティだが騒音レベルを抑え、日常の使用に適した仕様となっている。一方、バルブが開くと、流動抵抗が小さくなるため、排気をより直接的な経路に沿って送りこむ。これによりエンジンのポテンシャルをフルに引き出し、素晴らしいパフォーマンスとサウンドを味わうことができる。
DESS
デュアル エナジー ストレージ システム
メガーヌ R.S. トロフィーのバッテリーは、カプセルサイズはL1バッテリーと同じであるが、内部は小型バッテリーとスーパーキャパシタ(蓄電器)を組み合わせた構造である。重量わずか8.4kgで、軽量化に貢献するとともに、冷間時のクランキング力に効果を発揮する。
COLOUR
カラー
ジョン シリウス M〈特別塗装色+160,000円〉
ブラン ナクレ M〈特別塗装色+22,000円〉
グリ チタニアム M
INTERIOR
インテリア
ブラックインテリア+ナパレザー/アルカンタラステアリング+RECARO製フロントバケットシート(アルカンタラ)
RENAULT SPORT CONNECTIONS
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