2017.04.07

オーストラリアGPリポート 【F1 2017】



  • 「ポテンシャルは示しました。今後は手に入れたチャンスを最大限、生かさなければいけません」 


    ルノー・スポールF1チームの2017年シーズンはメルボルンのアルバートパークで幕を開けました。ここでニコ・ヒュルケンベルグは入賞にあと一歩手が届かない11位でフィニッシュ。ジョリオン・パーマーは19番グリッドから力強いスタートを切り、オープニングラップでポジションを4つ上げましたが、残念なことに散発的に起きるブレーキ・トラブルに見舞われ、15周でリタイアに追い込まれました。


  • ●新品のウルトラソフト・タイヤを装着し、11番グリッドからスタートしたニコは、16周目に新しいソフト・タイヤに交換。30周目には皮むきをしたウルトラソフト・タイヤに履き替えました。
    ●新しいソフト・タイヤを履いて19番グリッドからレースに臨んだジョリオンは、ブレーキの不調により15周でリタイアしました。


  • 今年のルノーF1チーム ドライバー ニコ・ヒュルケンベルグ(左)、ジョリオン・パーマー(右)

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-02 スタート:11番グリッド、決勝:11位)
    「ルノー・スポールF1チームに移籍して最初のレースで自分たちが中位グループの一員として揺るぎのない立場にあることを示すことができたので、引き続きの進化が楽しみです。オープニングラップのターン13でクビアト(トロロッソチーム)をアウトサイドから攻略しようとしたところ、外側に押し出されそうになってアロンソ(マクラーレンチーム)にポジションを奪われました。その後もアロンソよりペースは速かったのですが、決め手に欠き、オーバーテイクするには至りません。それでもウルトラソフトを装着して挑んだ最後のスティントはとても順調で、マシンの感触はよくなっていくいっぽうでしたが、結果的にポジションを上げられなかったのは残念でした。オコン(フォースインディアチーム)やアロンソとのバトルはとても楽しいもので、2台のスリップストリームに入ってぐんぐん接近してオーバーテイク・モードとDRS(トップスピードを向上させる機能)を手に入れると、それを思いっきり活用しました。かなりエキサイティングなシーンだったので、観戦しているファンの皆さんも楽しんでいただけたものと思います」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-01 スタート:19番グリッド、決勝:リタイア/ブレーキ・トラブル)
    「レースの滑り出しはうまくいきました。いちばんハードなタイヤを履いていたのにスタートは好調で、ペースも決して悪くなく、前を走るニコとエステバン(フォースインディアチーム)の姿が見えていました。残念なことに、ターン14でブレーキに引っかかりを感じることになります。これは単なる不調ですぐに直ることを期待していましたが、再び症状が起きたので、リタイアを余儀なくされました。こんな形の開幕戦にはしたくありませんでしたが、これをひとつの経験として捉え、中国GPに挑むのを楽しみにしているところです」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「新レギュレーション下で開催された初のグランプリで私たちはいくつものことを学びました。この結果は、オフシーズンのテストと今週末の両面において、私たちの準備がライバルに比べて不十分で、走行距離が不足していたことを示すものです。新時代を迎えたF1では、すべてが完璧にいかない限り、追い上げが限りなく不可能に近いことを私たちは学びました。いまはスタート、レース戦略、ピットストップ、マシンのセットアップやバランスなどを改善しなければいけないと痛感しているところです。 持てる実力を遺憾なく発揮できた周回数は決して多くありませんでしたが、マシン-エンジン-ドライバーからなる私たちのパッケージングは想定していたライバルと互角の戦いを演じました。今後はすべてのレースで土曜日はQ3(3次予選)を狙えるポジションにつけ、日曜日にはポイント獲得を目指せるようにならなければいけません。いま、いちばん大切なのは次戦が開催される上海に向けて信頼性を改善することで、そうすればさらに力強い戦いができるはずです」 

 

 

 

 

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