2017.12.15

アメリカGPリポート 【F1 2017】


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  • 新しい環境に素早く慣れることができたのは、チーム全体がサポートしてくれたおかげです。


    ルノー・スポールF1チームに移籍したカルロス・サインツはデビュー戦となったアメリカGPで目を見張るような活躍を示し、チームはコンストラクターズ・チャンピオンシップの7番手に返り咲きました。チームにとっての今季最高位に並ぶ6位を目指して奮闘していたカルロスは、結果的に7位でチェッカードフラッグを受けました。ニコ・ヒュルケンベルグは力強いスタートを切りながらも運に恵まれず、レース序盤に油圧低下のトラブルが発生したためにリタイアを余儀なくされました。


  • ●今回はピンクにペイントされた新品のウルトラソフトタイヤ(5段階ある柔らかさのうち一番柔らかいタイヤ)を履いて19番グリッドからスタートしたニコは3周目にリタイアしました。

    ●カルロスはウルトラソフト・タイヤを装着して7番グリッドからスタート。19周目に黄色にペイントされた新品のソフトタイヤ(同2番目に柔らかいタイヤ)に履き替えました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-04 スタート:19番グリッド、決勝:リタイア)
    「オースティンでのグランプリをとても楽しんでいましたが、予想もしなかったことが起こり、望むような成績を残せませんでした。ハイドローリック系のトラブルが起きて油圧が低下したため、レースを諦めてリタイアに追い込まれたのです。ときには思いどおりにならないこともありますが、まさにそんな展開でした。来週のメキシコで挽回を図りたいと思います」

    カルロス・サインツ(#55、R.S.17-03 スタート:7番グリッド、決勝:7位)
    「ルノーからのデビュー戦は驚くほど素晴らしいもので、オースティンでの戦いを心ゆくまで楽しみました。スタート直後から1周ごとに強い自信を抱いていき、どんどんプッシュできました。ここ何戦かは戦いを挑めなかったフォースインディア(フォースインディア・チーム)に攻撃をしかけ、あるときはオーバーテイク(追い抜き)を、またあるときは猛チャージしながら最高の成績を収めました。週末を通じて、すべてがとてもスムーズに進みました。自分が速いドライバーであることはわかっていましたし、自信もありました。新しい環境に素早く慣れることができたのは、チーム全体がサポートしてくれたおかげです。これ以上ないような形で予選と決勝を戦うことができて、言葉では言い表せないほど嬉しく思っています。チームメンバーのひとりひとりに心から感謝しています」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「チームにとっては悲喜こもごもの週末でした。いっぽうでは、カルロスがまったくミスのないセンセーショナルなデビューを飾りました。彼は驚くほど強いモチベーションを抱き、完璧な準備を整えてチームに合流しましたが、それはチーム側も同じことです。日本GPでカルロスの移籍を発表して以来、私たちは手を携えながら多くの仕事をこなしてきました。彼はアグレッシブに戦いましたが、同時に知的でもありました。スタートでは少し順位を落としたものの、彼は抜群のドライビングスキルを発揮して追い上げを図りました。そのいっぽうで、ニコはエンジンに起きた信頼性の問題によりリタイアを余儀なくされました。その原因については現在、調査中です。ただし、エンジンそのものにダメージはない模様です。これさえなければ、ニコもポイントを獲得できていたでしょう。私たちと同じように悔しい思いをしているニコに心からお詫びします。今週末の結果は、入賞に必要なすべての条件を私たちが手に入れていると同時に、コンストラクターズ・チャンピオンシップ(チーム選手権)でさらに上位が狙えることを示しています」

 

 

 

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