2017.06.07

スペインGPリポート 【F1 2017】



  • 「僕たちにとって6位はとても価値のある成績であり、これまでの努力が実った結果だと思います。」 


    ニコ・ヒュルケンベルグはカタルーニア・サーキットで開催されたスペインGPで大活躍し、ルノー・スポールF1チームに過去最高の成績をもたらしました。抜群のスタートを切ったニコは13番グリッドから7番手まで躍進。くわえて、66ラップのレース中にピットクルーが素晴らしい働きを示したおかげで、さらに順位を上げました。これまではケヴィン・マグヌッセン(ハースチーム)が昨年のロシアGPで挙げた7位がルノー・スポールF1チームにとっての最高位でしたが、今回はこの記録をひとつ塗り替えることに成功しました。ジョリオン・パーマーは3ストップ戦略で困難なグランプリを走りきり、17番グリッドからスタートして15位でフィニッシュしました。この結果、ルノー・スポールF1チームはコンストラクターズ(チーム)選手権のポジションをひとつ上げて7番手となりました。


  • ●新品のソフト・タイヤ(5段階ある柔らかさのうち、3番目に柔らかいタイヤ)を装着して13番グリッドからスタートしたニコは、15周目に皮むきしたソフト・タイヤに、そして33周目に新品のミディアム・タイヤ(同じく4番目に柔らかいタイヤ)へと交換しました。

    ●17番グリッドから新品のミディアム・タイヤを履いてレースに挑んだジョリオンは、最初のラップに新しいソフト・タイヤに交換したのに続き、21周目と42周目には新品のソフト・タイヤへと履き替えました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-02 スタート:13番グリッド、決勝:6位)
    「僕たちにとって6位はとても価値のある成績であり、これまでの努力が実った結果だと思います。今日は幸運な1日で、スタートでトップグループの一部が脱落したほか、レース中にもリタイアがあり、これで順位を上げることになりました。僕たちはいい仕事ができる条件にも恵まれ、2回目のピットストップではメカニックたちが頑張ったおかげでザウバーに先行できました。マシンはとても順調でしたが、目の前に立ちはだかるライバルに追い付くためにも、さらに努力をしなければいけないと思います」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-03 スタート:17番グリッド、決勝:15位)
    「スターティンググリッドのことを考慮して、今日はアグレッシブな戦略でレースに臨みました。ただし、その成果が得られたとは残念ながらいえません。必要なときに必要な速さをマシンから引き出せなかったためですが、最後のスティント(レース全体をタイヤ交換のタイミングで区切る呼び方。最後のスティントとは、最後のタイヤ交換を行ってからゴールまでの間を指す。)で状況は少し改善されました。今しなければならないのは、エンジニアと膝をつき合わせてなにが起きたかを解析すると同時に、マシンをじっくり見直すことだと思います。モナコでは今回を上回る成績を挙げるつもりです」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「昨日の予選はうまくいきませんでしたが、今日のレースでは素晴らしい結果を残すことができました。もう遠慮がちにしている必要はなく、いつでも自分たちの実力を最大限発揮すべきときがやってきたようです。素晴らしいスタートを切ったニコはそのチャンスを生かし切り、ピットクルーはレース中にすべきもっとも重要な役割をしっかり果たしましたが、これにくわえて今日はいくぶんかの幸運にも恵まれたようです。レース戦略、ピットストップ作業、そしてレースペースのどの面をとっても、今日はハース(ハースチーム)、ウィリアムズ(ウィリアムズチーム)、トロロッソ(トロロッソチーム)といったライバルたちを上回っていました。こうしたエリアで継続して進化していることはとても喜ばしいのですが、R.S.17のパフォーマンスを最大限引き出すという面では、まだまだたくさんの仕事をこなさなければいけません。また、決勝でのレースペースは昨日の予選を上回っていたので、今週末はやや特別だったというべきでしょう。ジョリオンにとっては苦しいグランプリで、こうした状況を改善するためになにができるかをじっくり検討する必要があります。次のモナコは非常にユニークなサーキットですが、この上り調子をうまく次のレースにもつなげていきたいと思っています。」

 

 

 

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