2016.08.12

ハンガリーGPリポート


    • 暑く、またペースの速い展開となったハンガリーGPにおいて、ルノー・スポールF1チームのジョリオン・パーマーは、チームメイトのケヴィン・マグヌッセンとともに次第に順位を上げていったものの、ハーフスピンを喫したためにF1でのポイント初獲得を惜しいところで逃しました。順調に10番手を走行していたジョリオンは、周囲のドライバーを凌ぐ力強いスピードで周回を重ねていたにもかかわらず、彼が駆るR.S.16のテールがターン4でアウトに流れてしまいます。ジョリオンはなんとかスピンを免れましたが、ここで失ったポジションを取り戻すことはできませんでした。それでも最終的に12位でフィニッシュした今回のレースをジョリオンは「過去最高のレース」と説明しています。いっぽう、19番グリッドからスタートしたケヴィンは15位でフィニッシュしました。
       
      ●赤くペイントされた新品のピレリ・スーパーソフト・タイヤを装着したケヴィンは、19番グリッドからレースに臨みました。彼は24周目に新品のスーパーソフトに履き替えると、36周目には同じく新品でイエローにペイントされたソフト・コンパウンドを装着し、フィニッシュを目指しました。

      ●ジョリオンは新品のソフト・タイヤを履いて17番グリッドからスタート。26周目には新品のスーパーソフトに、そして39周目には同じく新品のソフト・タイヤに履き替えました。
       
      ケヴィン・マグヌッセン(#20、R.S.16-01 スタート:19番グリッド、決勝:15位)
      「今週末、マシンの感触はこれまでよりも明らかに改善されていました。スーパーソフト・タイヤを履いた最初のスティントではまずまずのスピードを記録できました。タイヤを痛めないように労ることで、かなりの周回数をこなしたと思います。ただし、それは残念ながらスタートでいくつかポジションを落とした後のことでした。週末を通じ、スタートの練習を行ったときはいずれもうまくいっていたので、これにはとても落胆しました。その後は、少しでも順位を取り戻そうとしてプッシュしましたが、スーパーソフト・タイヤで臨んだ第2スティントは期待したほどペースが上がらず、レース終盤はグロージャンとグティエレスに行く手を阻まれました。この勢いで今シーズンの残りレースも進化していけることを強く期待しています」
       
      ジョリオン・パーマー(#30、R.S.16-02 スタート:17番グリッド、決勝:12位)
      「あと一歩でF1での初ポイントを獲得できたかと思うと、残念で仕方ありません。マシンの調子は良好で、10番手を順調に走行していました。ターン4にはいつもと同じように進入していきました。慎重に、そしてタイヤを労りながら走行していたのです。けれども、なにかの原因でテールが勢いよく流れ始めました。こうした現象を防ぐ方法がないかどうか、エンジニアとともにしっかりとデータを見直したいと思います。僕は10番手を走っていて、すべてのピットストップを終えて、前後を走るドライバーよりいいペースを保って走行していたので、今週末は本当に大きな前進を遂げることができたといえます。今日の僕の走りはキャリアを通じて最高のものでしたが、本当にささいなスピンによってポイント獲得のチャンスが奪われました。今日のレースは残念でしたが、次のホッケンハイムではこれと同じか、さらに上のポジションを目指して戦うつもりです」
       
      フレデリック・ヴァスール:レーシングディレクター
      「今日、ルノー・スポーツF1チームは力強くレースを戦い、これまでより前進したことを証明しました。今年の第一目標が来シーズンのマシン開発にあることは秘密ではありませんが、それでも私たちはポイントを獲得できるポテンシャルを有していたといえます。ドライバーはふたり揃って素晴らしい働きをしてくれたものの、金曜日はほとんど走行できなかったジョリオンが示したパフォーマンスにはとりわけ特筆すべきものがありました。もう少しで初のF1ポイントを獲得できたので、あのスピンは本当に不運でした。全般的にいって、今週末、チームとふたりのドライバーは最善を尽くすとともに、リタイアしたドライバーがひとりしかいなかったレースで、後方グリッドからのスタートにもかかわらずよく挽回してくれました。この流れをホッケンハイムにも引き継げることを期待しています」

 

 

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