2016.08.13

ドイツGPリポート


    • ホッケンハイムで開催されたドイツGPは、ルノー・スポールF1チームにとって必ずしも満足のいくレースとはなりませんでした。14番グリッドから決勝に挑んだジョリオン・パーマーは好スタートを切ったものの、オープニングラップでタイヤにフラットスポットを作ったうえ、ライバルと接触してしまいます。このため早い段階でのピットストップが必要となり、後方から激しく追い上げるレースを強いられることとなりました。レース序盤、ケヴィン・マグヌッセンは順調にポジションを上げていましたが、ライバルたちが選択した3ストップ戦略が予想を上回る効果をもたらしたため、67周で行われたレースの終盤戦には彼の努力も水泡に帰することとなりました。結果的にケヴィンは16位、ジョリオンは19位でフィニッシュしました。
       
      ●ケヴィンは赤くペイントされた新品のピレリ・スーパーソフト・タイヤを装着し、16番グリッドからスタートしました。11周目に彼はやはり新品のスーパーソフト・タイヤを装着、続いて32周目にはイエローに塗られた新品のソフト・コンパウンドに履き替えました。

      ●14番グリッドからスタートしたジョリオンは新品のスーパーソフト・タイヤを装着。オープニングラップが終わったところで新品のソフト・タイヤに交換した後、25周目と45周目には皮むきを終えたスーパーソフト・タイヤに履き替えてゴールを目指しました。
       
      ケヴィン・マグヌッセン(#20、R.S.16-01 スタート:16番グリッド、決勝:16位)
      「2ストップ戦略が正しい選択であることをすべてのデータが示していたので、この作戦で決勝に臨むことを決めました。しかし、今日のレースではライバルたちが選んだ3ストップ戦略のほうが有利だったようです。レース序盤の段階ではこのことがまだ明らかではなかったので、僕たちは予定どおり2ストップ戦略を遂行していましたが、これはいい勉強になりました。ソフト・コンパウンドで走行した最終スティントはペースが上がらなかったうえ、スーパーソフトではタイヤのデグラデーションが予想よりも大きかったため、今日のレースではこれ以上の成績を望むことができませんでした」
       
      ジョリオン・パーマー(#30、R.S.16-04 スタート:14番グリッド、決勝:19位)
      「レースを迎えるまではすべてが順調で、とてもいいスタートを切ることができました。たしか10番手ぐらいまでポジションを上げられたので、今日の結果はとても残念です。ターン2へのブレーキングでタイヤをひどくロックさせ、大きなフラットスポットができてしまいました。バイブレーションがあまりに激しいために前を見るのがやっとの状態で、後方から追い上げてきたマクラーレンを抑えようとしているとき、ウィリアムズの1台と軽く接触してしまいます。おかげでフロントウィングにダメージを負い、2回目のピットストップでこれを交換することになりました。その後は、僕にできることはほとんど残されていませんでした。残念なレースでしたが、いまは気持ちを切り替えて、シーズン後半の戦いに集中したいと思います」
       
      フレデリック・ヴァスール:レーシングディレクター
      「期待するような成績は残せませんでしたが、この週末は多くの手応えを掴むことができました。ジョリオンは予選でQ2進出を果たしたほか、レースではいつでもハースやトロロッソと対等に戦えることを証明しましたが、これらはいままでなかったことです。ふたりのドライバーは今日のレースを懸命に戦ったものの、思うような順位ではフィニッシュできませんでした。ケヴィンが選択した2ストップ戦略は、タイミングが悪かったうえに、レース後半におけるライバルたちのペースが予想以上に速かったため、期待したような結果は得られませんでした。ジョリオンは目の覚めるようなスタートを切ったものの、フラットスポットのため予選で示したようなポテンシャルを発揮できませんでした。夏休み後には戦いを再開させるつもりです」

 

 

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