LINEUP
ルノー・スポールが特異な点は、単に市販車にスポーツチューンを施しただけのスポーツモデルではなく、
市販モデルをベースにレースの現場で鍛え上げられた技術を反映し、スポーツカーを一から作り上げるところにある。
そのレーシングスピリットを注いで作り上げられた伝説のスポーツモデルたちを振り返る。
モデル一覧
1978 5 TURBO / TURBO II
1985 5 GT TURBO
1993 CLIO WILLIAMS
1996 RENAULT SPORT SPIDER
1999 LUTECIA
RENAULT SPORT 2.0
2000 LUTECIA
RENAULT SPORT V6
2004 MEGANE
RENAULT SPORT
2006 LUTECIA
RENAULT SPORT
2008 MEGANE
RENAULT SPORT R26.R
2010 MEGANE
RENAULT SPORT
2011 MEGANE
RENAULT SPORT TROPHY
2013 LUTECIA
RENAULT SPORT
2014 MEGANE
RENAULT SPORT
TROPHY R
2014 MEGANE
RENAULT SPORT
2018 MEGANE
RENAULT SPORT
2019 MEGANE
RENAULT SPORT CUP
2019 MEGANE
RENAULT SPORT
TROPHY R
2019 MEGANE
RENAULT SPORT TROPHY
ルノー・スポール初の
市販ミッドシップスポーツカー
ディエップのルノー・スポールチームによって開発されたラリー仕様のホモロゲーションモデル。1.4Lエンジンにターボを搭載することで最高出力162psを発揮。WRCを中心にラリーで活躍した。1983年からはスチールボディの5 TURBOIIが販売された。
5ターボIIを上回る
加速性能
スポーツチューンを施された2代目5(サンク)。ターボエンジンと850kgという軽い車重の組み合わせが爽快な加速性能を生み出した。オーバーフェンダーやサイドスカート、スポイラー付きバンパーを備えスポーティな外観となっている。
高い人気を誇るホットハッチ
クリオ(ルーテシア)初代モデルをベースとしてWRC用に開発されたモデル。車名は当時ルノーがF1でエンジンを供給していたウィリアムズF1チームに由来する。搭載されている直列4気筒2.0リットル16Vエンジンは最高出力150PSを発生し、最高速は215km/hに達する。
唯一のルノー・スポールオリジナル
市販モデル
ルノー・スポール オリジナルの市販モデルとして製造・販売された唯一のモデル。ワンメイクレース用に開発され、公道走行のために必要最低限の保安部品を備えたレーシングカー。アルミ製のスペースフレームと樹脂ボードによるシャシーに直列4気筒2.0リットル16Vエンジンを横置き搭載している。
ルノー・スポールを冠する
最初の市販モデル
ルノー ルーテシア 2をベースとしたルノー・スポールモデル。169psまでチューンアップされた専用の直列4気筒2.0リットルエンジンを搭載。専用大型ブレーキディスクや専用にセッティングされたサスペンションによってシャシーや足回りも大幅に強化されている。
レーシングカーとして開発された
モンスターマシン
スパイダーの後継としてワンメイクレース用にルノー ルーテシア2をベースに開発された後輪駆動の2シーターミッドシップカー。後席を排して3.0リットルV6エンジンを横置き搭載し、その出力は230ps(後期モデルは256ps)を誇ったモンスターマシン。
シャシー・足回りが強化された
メガーヌ
ルノー メガーヌ2をベースに開発され、最大224psを発揮するツインスクロールターボを組み込んだ直列4気筒2.0リットルエンジンを搭載したモデル。「ダブルアクシス・サスペンション」やブレンボ製の「4ポット・ブレーキ」を採用しシャシーも強化されている。
更に強化された
コンパクトホットハッチに
ダブルアクシス・フロントサスペンションやブレンボ製ディスクブレーキなど、メガーヌ 3 ルノー・スポールを踏襲したシャシー・足回りの強化が施されたルノー ルーテシア2ベースのルノー・スポールモデル。200psを誇る直列4気筒2.0リットルエンジンを搭載。
2008年4月23日、ニュルブルクリンク北コースにて8分16秒90のFF車最速ラップ(当時)を記録した。ドライバーはヴィンセント・ベイル。記録達成のために市販車より123kg軽量化された。
電子制御を導入して更に進化
250psを誇る直列4気筒2.0リットルツイン・スクロールターボエンジンを搭載し、EPSやスロットルレスポンスなどを調整できる電子制御デバイス「R.S. ダイナミックマネジメント」を導入することで進化した、ルノー メガーヌ3ベースのルノー・スポールモデル。日本では強化版アンチロールバーやLSDを備えたシャシーカップのみが販売された。
2008年にMEGANE RENAULT SPORT R26.Rが記録したニュルブルクリンク北コース最速ラップを自ら更新すべく、ロラン・ウルゴンとともに挑戦。9秒以上上回る8分7秒96を記録し、見事当時のFF車最速ラップを更新した。
6速EDCを搭載
時代に合わせて全面改良
全面改良が施されたルノー ルーテシア4ベースのルノー・スポール モデル。エンジンは1.6リットルにダウンサイジングされた直列4気筒ターボエンジンで200psを発揮。電子制御ディファレンシャルの「R.S.デフ」や3つのドライブモードを選べる「R.S. ドライブ」、6速EDCなどを新たに導入し、時代に合わせた進化を遂げた。
ニュルブルクリンク北コースでのラップタイム8分を切るためのプロジェクト「UNDER 8」により開発された。ロラン・ウルゴンとともに挑んだ結果、当時のFF車最速ラップを6秒上回る7分54秒36となり、最速の称号を奪還するとともにFF車で初めてニュルブルクリンク北コースで8分を切るラップタイムを記録した。
ニュルFF最速を記録した
限定モデルも登場
ルノーの新たなフェイスデザインに変更されたメガーヌ 3 ルノー・スポール。マネジメントシステムの改良などを通じて、直列4気筒2.0リットルツイン・スクロールターボエンジンは2014年に265ps、2016年に273psへと出力が強化された。2014年にはニュルブルクリンクにてFF最速を記録したモデル、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーRが限定販売された。
四輪操舵システム、
4コントロールを搭載
ルノー メガーヌ 4をベースとした5ドアのルノー・スポールモデル。直列4気筒1.8リットル直噴ターボエンジンを搭載し、ギヤボックスは6速EDCのみの設定となった。ダンパーinダンパーとなるHCC、4輪操舵システム「4コントロール」を採用し、革命的なコーナリング性能を発揮した。
強化された本格派
スポーツマシン
パネレート、ダンピングレートを高めたシャシーカップのルノー メガーヌ 4 ルノー・スポール。ギヤボックスも6速EDCから6速MTへと変更され、トルセンLSDやブレンボ製ブレーキを装備し、より本格派のスポーツマシンとなった。
2019年5月21日、ロラン・ウルゴンの手により7分40秒100を記録。従来の記録を大きく更新し、4度目のニュルブルクリンク北コースにおけるFF車最速ラップを刻んだ。11月には鈴鹿サーキットでもタイムアタックを行い、当時のFF車最速ラップを記録している。
300psを超える上位モデル
ルノー メガーヌ ルノー・スポール カップに、300psを出力する直列4気筒1.8リットル直噴ターボエンジンを搭載した上位モデル。ギヤボックスは6速EDCと6速MTから選ぶことができる上、双方にトルセンLSDが備えられている。